第6話
あれから三日後…。
俺はキングダムの指示で今、攻略者協会の前に来ています。理由としては、攻略者の免許を取るからだ。何するかは知らんけど、めんどくさそうなんだよな…。それと…
「お待たせしました。私は雨宮さんのマネージャーに配属されました。神田 葵と申します。よろしくお願いします」
なんかマリアは忙しくて来れないらしいから、マネージャーと来ることになった。
「よろしくお願いします。神田さん」
「はい」
…なんかこの人、冷たいな。
挨拶を交わしたあと、攻略者協会に入り受付して少し待っていた。
待つこと十分…。ようやく呼ばれてマネージャーと一緒に試験場に行った。
「お待たせいたしました。雨宮様。今から試験内容についてお話します。まず、魔力検査を行います。これはランクの査定のために行います。
0〜10がD級。一般人レベルです。あまり攻略者になることをおすすめしません。11〜30がC級。ここが一般人との境界線です。11以上から固有魔法が発現します。31〜70がB級。中堅レベルです。71〜90がA級。攻略者の中でも強いレベル。91〜100がS級。日本だと2人しかいないです。異常な強さを持っています。そして101から上がSS級で現在、日本にいません。なにか質問はありますか?」
「特にないです」
「では魔力検査を始めていきますね。そのボールを持ってください」
「はい」
「では、測っていきますね」
係員はボールが繋がっている機械を操作して測定を始めた。そこから3分後…。
「検査結果が出ました。結果は魔力値が12でしたのでC級となります…よく、あの蟻鎌を倒せましたね…」
「…え?なんで知ってるんですか?」
「…あの件に関して知らない人はいないと思いますよ?」
マリアって、そんな有名なの!?
「神田さん、マリアってそんなに有名なの?」
「はい、有名ですよ。A級の中でも強いですし、あの美貌なのでテレビにもよく出ていてファンも多いですし」
まじかよ…。そんな有名だったのか。…ま、知らなくて当然か。あっち行ってたし…。
…というか、待てよ。確か魔力値が11以上で固有魔法が発現するんだよな?
「あのー、すみません。確か11以上で固有魔法が発現するんですよね?」
「はい。そうですよ」
「俺、自分の固有魔法知らないですけど…」
「…え?なんか脳に響くような感じの現象が無かったですか?」
「はい、なかったですけど」
「では、蟻鎌を倒したときの身体能力は?」
「あれは素の身体能力ですよ」
「…はい?」
「いや、だからあれが素の力ですよ」
あ…、係員の人が固まっちゃった。
「…とりあえず、固有魔法に関してはそのうち気づく可能性があると思いますよ。11以上で固有魔法が発現しなかったことは無かったですから」
係員の人、考えることを諦めたな。…ま、いっか。固有魔法知らなくても、困ってないし。
「コホン…では次に攻略者に必要な最低限の知識について、少し質問しますね」
え…。俺、そんな知識ないけど…。
「すみません。あんまりそこらへん知らないですけど…」
「大丈夫ですよ。そこまで難しい内容ではないので」
なら、大丈夫か…。
「では質問を始めますね。D級の魔物のスライムの倒し方を説明してください」
スライム?こっちにもいるのか…。どうやって倒してたっけ?たしか…
「潰しますね」
よし、これでいいだろう。
「正解です。では次にD級の魔物のゴブリンと遭遇しました。どうしますか?」
ゴブリンもいるのかよ。あいつ嫌いなんだよね…。なんか汚いし。
「潰します」
「…ま、まぁ…頭を潰して倒すので、ある意味正解です。こちらが最後の質問です。B級の魔物のオークの倒す方法を説明してください」
これも簡単だな。
「潰します」
「なんで潰そうとするんですか!?蟻鎌を倒したとはいえ、あなたは一応C級なので逃げてください!」
「でも、オークよわ「それでもです!」…はい」
「はぁ…とりあえず、これで試験終了です。免許証を発行しますので受付前でお待ちください」
そう言われたので俺と神田さんは受付前に行って待った。
「雨宮さん」
「はい、なんですか?」
「ひとまず、あなたは常識を身につけてください」
「そんな、俺が常識ない人みたいな言い方しないでくださいよ…」
そんな話をしていると受付に呼ばれたので受付に行き、無事免許証を取得した。
「雨宮さん、初配信についてお話したいのでこのまま事務所に向かってもよろしいですか?」
今からか…。ま、契約しちゃったし仕方がないな。それに暇だし。
「大丈夫ですよ」
「では、行きましょうか」
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異世界帰りの最強、迷宮が出た現代でも無双する YuU @mugifuwa1415
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