第6話 白き部屋

 ここは何処だ?

 俺様はいったい?

 部屋?白い部屋?

 あの従魔風情の??


が呟く。



…そうだ ここは僕の内面だ

…僕に浸食シンショクされたものは 


応えるように少年が思いうかべた。



 貴様の内面だと?

 やはり窓一つない半端ものと云うわけだな

 これが無敵ムテキの部屋ならば無数の窓があるはずだがな

 それにしても綻びにあるはずの裂目すらないとは…



…何処を見てる 振り向いて いや意識を後ろにむけてみろ



 何をほざく 


 …バカな


 この馬鹿げた穴は何なんだ?


 莫大な力が…



意識が後ろに向くと、そこには部屋よりも巨大な穴があり漆黒のおぞましき力の本流がつねに流れ込んでいた。





…それが僕の力だ!



…用済みのお前の意識はそろそろ消えて貰おうか………


捕食ホショク



 ヤハリ オレサマハ クワレチマッテタノカ…



「これで奴の知識と記憶と異能をものにしたわけだけど…最近の仕事から見て、帝国は不味いかもしれないな…やっぱり聖王国の教会関係に助けをもとめようかな?、ん??従魔??ヒカリ!」


「見られてたのかな?浸食シンショク出来ればよかったけど触れないと取り込めないし時間もなさそうだからね…直ぐに移動しないと…その前に家とかも処分しないとね」

言葉とは裏腹に従魔であった少年はゆっくりと家へと歩き始めたのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る