第2話 『手白香姫の冒険』について

ご著書について質問します。


【Q1】紹介したい作品を1作、タイトルを上げてください。(URLも可)


 『白香しらかひめの冒険』

https://kakuyomu.jp/works/16817330653524279685



【Q2】カクヨムのジャンルに縛られず独自に言うとどんなジャンルですか?


 古代史ファンタジー。

 『日本書紀』などに記載のある実在の人物が登場しますが、「史実かどうか」にこだわらずに書いています(たぶん史実でない内容が多い)。



【Q3】おおまかな内容を教えて下さい。


 偉大な幼武わかたける大王のおおきみが亡くなり、姫の父である億計おけのきみ、その弟の弘計うぉけのきみは家族とともに飛鳥に移ってきた。

 弘計王が大王になると、姫たちは飛鳥の都で楽しい日々を送った。しかし弘計王は若くして亡くなり、父の億計王が大王になる。都も飛鳥を離れ、姫にとって気詰まりな日々が続くようになる。

 次期の大王として「文」を身につけさせられる弟の鷦鷯さざきはストレスを溜め、幼武大王と和珥わに一族の血筋を誇る母は姫に冷たく当たる。

 姫は、父大王の話を聴くうちに、幼武大王が一代で国を大きくしたことのひずみが自分たちを苦しめていることを知る。

 そして転機がやって来る。



【Q4】主人公について教えて下さい。


 いまは「手白香姫」と呼ばれている大王家の姫。だいたいいまの中学生~高校生くらいの年齢です。

 姫は地方に住み着いた王家の娘として生まれ、もともと庶民とたいして変わらない生活をしていました。ところが、自分たちを迫害していた幼武大王の王家の都合で都に呼び寄せられ、突然、大王の一族ということになってしまいます。

 父の弟の弘計王が大王だったころは、まだいたずらを繰り返しながら楽しく暮らしていたのですが、その日々も終わりを迎えます。

 そのことに違和感を覚えながらも、いまはまだ自分が生きかたを模索していることも十分に自覚していない姫ですが……。



【Q5】主人公の他に注目して欲しいキャラクターがいましたら紹介してください。


 うめ

 姫と同年代の少女です。

 姫に対して、そのことばを他人に伝えるたいせつな役割をしているいちばんの側近という役目をしていますが、姫が庶民と同じような生活をしていたころからの親友です。

 姫のことをほんとうにたいせつに思っているようです。



【Q6】作品中で好きなセリフまたはクダリ(一節)を紹介してください。


 梅「わたしは、姫がこころに沿わない男のひとのところに嫁ぐのはいやです」



【Q7】[完結済作品の場合] 執筆期間はどれくらいでしたか?

   [連載中作品の場合] いつから連載していますか?


 2月21日連載開始、3月24日掲載分でいったん休止しています。

 今夏、再開する予定でいたのですが、私の事情で再開できていません。


 現在、まだ序章部分なので、前途はかなり長く、できるだけ早く再開したいのですが。


【Q8】この部分にはチカラを入れたという個所はありますか?


 もともと黒蜜きな子さん

https://kakuyomu.jp/users/kuromitsu07

の自主企画に参加するために書き始めた物語です。

 宮廷でも漢文化がまだ目新しかった時代、という設定で書いていますので、漢文化になじんだ人以外は漢語を使わずに和語だけで会話する、というルールを設けたのですが。

 そのおかげで執筆はたいへんになりました。

 ただし、「和語は和語でも明らかに最近になってできた言いかただろ?」というような言い回しでもこだわらずに使っています。



【Q9】苦労した点はありますか?


 この物語については、イメージではなく、実際にその場所を知って書かなければ、という思いが強くなり、二度、奈良県までロケハン(ロケーションハンティング)に行きました。

 ふだん運動をしていないので、足は動かなくなるし、水分は足りなくなるし、しかも自分の体のコンディションの変化になかなか気づかないし、とたいへんなことになりました。

 このときの話は、本編とは別に

 『手白香姫の冒険』紀行

https://kakuyomu.jp/works/16817330654922484803

にまとめています。



【Q10】どんな方に読んでほしいですか?


 すべての方に、です。

 とくに、ふだん、あまり歴史ジャンルをお読みにならない方にも読んでいただきたいです。

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