第21話 日本で買い物三昧

 日本に戻って最初にしたのは自分宛てポスト内の郵便物を回収、そして魔法の鞄がこちらの世界で使えるか出し入れしてみた。


 結果は、使えた! ポケットティッシュを出し入れしてみたらできた! 

 この世界には魔力がないから無理です!

 みたいな状態にならずに良かった!

 やったぜ! 最高!


 次にネットで抗生物質の通販だ。


 海外通販なら医者にかかってからの処方箋薬局じゃなくても買える。


 保険のきいた値段じゃないのは仕方ない。

 男友達が風俗で病気をもらってしまい、でも恥ずかしくて病院行きたくないって時にネットで見つけたらしく、俺にも教えてくれた。


 次にいつ戻れるか分からないから、薬はポストでしばらく眠ってて貰うことになるだろうが、どのみち海外だし、お届けに二週間はかかるだろう。


 俺は通販で抗生物質を注文した。

 なにしろ異世界だ、急に病気になった時に困る。

 いざという時の備えだ。

 梅毒なども怖い。


 後は今は夜だし、開いてる店はコンビニか薬局。

 とりあえずスイーツでも買うか。

 俺はでかめのトートバッグに魔法の鞄を入れて、アパートの外に出た。


 俺は外の空気で、夏が近いと感じた。


 コンビニでアイスとかプリンとかチョコレートとか、便利なカップ麺からスープなど、とにかく美味しい物を買い込んだ。


 クレカって現金が手元になくても支払い出来るから助かるなあと、レジで精算しながら思った。


 薬局で処方箋がなくても買える鎮痛剤や消毒薬、それと化粧品も買った。


 安心した所で店を出て、明日の朝は開店時間に合わせて出かけて、服とかを買うかな。

 とか考えながら帰宅した。


 家に戻ってやった作業はジェラルドやミレナの素晴らしい写真をどのように売るかだけど、このまま売り物にするのは少し枚数が足りない気がする。


 ポストカードとかなら一枚からでも売れるが印刷と発送の手間がいる。


 俺は少し考えてスマホ内の画像を整理してる時に、異世界の風景写真も撮っていたのを見て、いいことを考えた。


 異世界ファンタジー背景資料集だ!

 商用も許可!

 風景写真をイラスト風の加工をして背景素材にしてみようと思った。


 それにジェラルドやミレナの画像を表紙や特典につけておく。


 カタカタとしばらくパソコンで売り物を作る作業をする。


 異世界ファンタジー背景資料集と、花街でプロに有償で撮らせて貰った異世界美女のえちちな画像集、シナリオ付きで。

 えっちな紙芝居ソフトみたいなやつで、内容は

 異世界転生した男が娼館に通う話だ。


 シナリオはわりと普通だけと、美人を選んだから画面のクオリティは高いはずだ。

 コスプレというか、実写?写真にシナリオがついてるみたいなやつだし。


 今のCG加工技術は凄いから、獣人のいないこの世界の人は、耳も尻尾も加工だと思ってくれるだろう。


 作業をしばらくやって一息つこうと風呂に入った。


 その後、すぐに寝て、起きたら朝の10時ちょっと前だ。


 もうすぐ服屋の開店時間!!

 俺はすぐに顔を洗い、身支度を整えて外出し、お土産の服と自分の着替え、金になりそうな物を買うことにした。


 魔法の鞄と共にショピングセンターに到着!


 あ、下着、女性物の下着買いたいんだが!

 俺が自分で売り場に入って買うの辛いわ。

 でも、通販だと時間かかる。


 しかし世の中には女性に、彼女に下着をプレゼントする男もいるわけだし、何食わぬ顔で買うしか!


 俺は意を決して女性の下着売り場へ、目的はブラとパンツとガーターベルトあたり。


 何セットくらいならまとめ買いして違和感ない?

 五セットくらいかな?

 あんまり多いと何こいつ? みたいに思われるかも。



「奥様か彼女さんに贈り物ですか?」


 う! 店員さんが来てしまった!


 沢山買っても不自然しゃない理由を考えろ!

 えーと、自分のお店で使いますとか?

 いや、風俗店の衣装としてとか言われたら、自分の店の品位が下がるって嫌がるかも!


 で、あれば!


「が、外国人の女友達が、日本の下着や化粧品が欲しいと言うので買いに来ました。なので複数見栄えのいいのを」

「ああ! 外国人のお友達に!」


 探るような視線だった店員さんの様子が一気に和らいた。



 これはほぼ嘘じゃない! 外国人用だし!



「ええ、そうです、日本産は質が高く評判がいいので、ほら、化粧品の資◯堂とかも」

「ああ! そうですよね、当店のも質がいいですよ! サイズも豊富ですし、あ、サイズはお分かりになりますか?」


 サイズ!?


「が、外国人なのでスタイルはいいです。

 胸はFやEくらいな気がしました。

 出るとこは出て、しまるとこはしまっているというか、ウエスト等は細くて、つまり太ってはいません」



「なるほど、流石外国の方はグラマーでいらっしゃいますね」


 

 ブラとショーツのセットというのがあったので、EとFで二セットずつ、念の為Cカップのも一セット。


 巨乳の人はかわいいブラを国内で探すのは難しいとかネットで見たことあるけど、この店には奇麗なレースの下着があったから良かった。


 ひとまずブラとショーツのセットを合計五セット、 ガーターベルトやストッキングや靴下も少し購入した。

 残りは通販でいろんなサイズのお買い得なのを探すとしよう。


 俺はささっと買って下着売り場を出た。

 下着はレシートごと魔法の鞄に入れた。

 万が一にも警察に職務質問された時に変な物があると不利だから。



 後は速乾性のお役立ちTシャツとかを買うために、安くて質がいい、ウニクロに入った。


 ここはメンズもレディースもあるし、色々買った。

 自分用の着替え、ジェラルドとミレナのお土産用と。


 他の店でタオルや石鹸、日用品なども買った。


 画材屋で絵の具や紙を調達し、次に百円ショップで文房具と袋と、絵を入れる硬質カードケースと、見られたくない人用に、賞状用の筒。

 竹は無料で手に入るけど手間がかかるから、ほら、竹筒の細工はちと面倒だし……。


 それにしても魔法の収納鞄があってマジで良かった。

 後はスーパーで食材を買った。

 コンビニで買ってないやつとかを。


 下着や化粧品や服が混ざってるせいで総額は結構使ってしまったが、魔法の鞄のような良いものがまたあちらで買えるかもしれないから、必要な投資と考えよう。















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る