第41話 女子高生魂
「次あれ乗ろ!あれ!」
乙女の通過儀礼も、男女の契もすっかり忘れて、悠里は大はしゃぎでエフテリングのアトラクションを満喫した。さすが女子高生である。
和樹は最初少し驚かすためにウォータースプラッシュローラーコースターというアトラクションに誘ったのだが、それで悠里の中に眠っていた刺激欲求が目覚めたらしい。その後で連れて行こうと考えていた旅の王国やおとぎ話の王国などというエリアなど見向きもせず、冒険の王国内のアトラクションを乗りまわった。
「はいはい」
逆に和樹はややテンションが低い。こういうアトラクションができ始めたのは彼が和興の頃だったのでほとんど経験がないのだ。酔ったりはしないが正直ちょっと怖い。ていうかあれ木造なんだけど大丈夫なの?
しかし和樹は紳士であり、また種族の本能として支援者である。それを求められたら断ることはできない。嫌だなあ、と思いつつも無表情のまま行列に並ぶ和樹だった。
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