第4話初めてのダンジョン
メルティーナを旅の仲間…仲間というかもう彼女だよな。身体の関係を持ったんだししっかりと責任は勿論とるつもりだ。とにかく一行にメルティーナを加えた俺達はまた旅に出る事にしたんだ。
「…旅立つのに一ヶ月も掛かったがな…」
「そんなツッコミはいらないんだよリア…。正論だけど、正論だけども―」
「そうだよ、お姉ちゃん。せっかくこうしてまた旅に出てるんだし…でもラブラブ出来てアレはアレで幸せだったけど…」
「……確かにルナの言う通りだな。私なんてしまいにはケツ―」
「それは言わなくていいんだよっ!?」
「お姉ちゃん。何を言いかけたの?」
「いいの。いいの。ルナは気にしたらいけないっ!」
「禄でもないことじゃないワン」
「あ〜確か人間ってそっちも使う人が―」
「わぁ〜〜〜!!!いいからいいから!先を急ごうぜ!」
まぁ、そんな馬鹿話をしながら行く宛を定めず歩を進める。
先程ルナが言ったけど旅立つのに日数が掛かったのは言うまでもなくイチャイチャイチャイチャし過ぎた事が原因である。まあ、これはしょうがなくない!?俺若いし、なんたって美少女が四人だよ!?我慢出来る訳もなく…リアとした事は黙秘させてくれ。あれは俺の趣味じゃない。
リアのせいだから…。
そんな話をしながら平原を道なりに歩いていると、
「そういえば…ふと思い出したんだけど、この辺にはダンジョンがあったわね」
「ダンジョン!?」
メルが何気なしに口にしたその言葉に俺は真っ先に反応してしまう。
「ど、どうしたの豊和君?」
俺が突然大声で反応したもんだからルナが少しビックリした表情でそう言ってきた。
「ダンジョンって言ったら異世界モノの定番だぜ?これは興奮してしまうって!」
「そ、そうなんだ…」
くぅ〜〜〜。待ちに待ったとはこの事だろう。未知のお宝にモンスター。危険を伴うかもしれないけど、俺達ならいけるだろう。
いけるよな?
「そのダンジョンってどういう感じのダンジョンなんだ、メル?」
「えっ………そ、そこまでは…ごめんなさい。覚えてなくて…ただ…危険はなくて…楽しさを追求したような…そうでないような…」
「そ…そっかぁ…」
まあ、会ったばかりの女神だったメルは今とは違うしな。女神としての仕事も適当だったみたいだし…。
「い、今ならちゃんとやれるんだからねっ!?」
俺の考えてる事が分かったのかメルがそう言ってきた。
「分かってるよ、メル」
まあ、今なら本人の言う通り、やれるとは思うけど…。
とにかく危険じゃないダンジョンがあるなら行くしかない。行くしかないよな?と、言う訳で、
「じゃあ、ダンジョンに向けて出発しようぜ!」
「「うん」」
「ああ」
「ワン」
俺達はダンジョンに向かったんだ。まぁ、メルの記憶が宛にならない分迷いに迷ったけどな。そして、この世界に来て初めてのダンジョンが俺の前へとその姿を現したんだ。
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