第2話改めて…
「改めて…ごめんなさい」
家の中に入りお茶を準備してくれた後、開口一番メルティーナは謝罪を口にした。
「もういいですよ…」
「でも…」
「こうしてこの世界に来て…ルナとクルルに会えましたので」
「私はっ!?私が入ってないんだが!?」
「勿論…リアもだけど…」
「ふふんっ!当然だな」
すぐに調子に乗るから言いたくないんだが!?
「まあ、そういう訳ですから…もう、謝らなくていいですよ。それに…苦労したんでしょ?ある程度は女神セイリーンに聞きましたから…」
「そう…あの子はいまだにこんな私を気にかけてくれてるのね…」
「ええ…」
「さて…それではまず脱いでもらおうか?」
「お姉ちゃん馬鹿なのっ!?」
「今そんな空気じゃあなかったワン!?」
「台無しだよっ!?」
「ヤルなら早い方が良いに決まってるだろ?」
「「「馬鹿なのっ!?」」」
「ぷっ…」
メルティーナが笑った。
「ごめんなさいね?あなた達を見ていると、神界にいた頃とかによく見ていたお笑いを思い出しちゃって…」
「仕事しろよ?」
うぉーい!?リアは少し口を閉じてくれっ!?あや、確かにそうなんだけど…そうなんだけど…今言うなよ!?ほらっ…しゅんとしちゃったんじゃないかっ!!!
「んもう〜!お姉ちゃんは黙っててよね!豊和君の正妻として、暫く夜の順番からお姉ちゃんを外すからね?」
「馬鹿な!?そんなバナナっ!?豊和のバナナを食べられないだとぉー!?そんな馬鹿な話があるかっ!?」
いや…いつかは結婚するけどまだしてないからね、ルナ?それにリアはバナナで例えるのは止めようか?
―しゅる…しゅるしゅる…
んっ?何かが擦れる音…
―パサッ…
顔を向けると…思わず息をするのも忘れる位…
「…ごくっ…綺麗…」
ルナが言った…。
「…透き通る様な白い肌だワン」
クルルも言った…。
「馬鹿な…女でも見惚れてしまう…」
リアもだ…。
「…これでいい?」
少しやせ細っているものの…芸術ともいえる綺麗な裸の女神がそこにいた…。
「お〜マイ♪は◯かの女神ぃい〜よぉぉ〜♪」
「何でお前がそれを知ってるんだよ!?リア!?」
「これはエロフのテーマ曲だぞっ?」
「アホかっ!?ビ◯ズに謝れ!!今すぐ謝れっ!」
全部全部台無しだよ!!!
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