第10話廃村を後にして
「きょ、今日も…その…する…のか?」
「私も…にぃに…を感じたい…ワン」
「2人共がっつき過ぎだからね?私が正妻なんだからねっ!だから…今日は…私が…」
「…3人共…毎日はやめような?」
「「「…えっ?」」」
えっ…何その…絶望した様な表情は?こういう時って普通逆じゃないのっ!?求めるのは男の俺じゃねっ!?
「とにかく…しばらく禁欲で…」
「酷い…酷いよ、豊和君」
「そうだっ!そうだっ!横暴だぞっ!」
「そうだワン!それはないワン!」
あ〜だこ〜だ言う3人を無視しながら旅をしていると…目の前が突如発光…。眩いばかりの光を放ち…
「何だこの光はっ!?」
「「敵っ!?」」
「でも気配がないワン?」
『私は…セイリーン…女神です』
光が収まると女性の姿。今…女神と言ったよね?俺はあの糞女神の事を思い出した。
「…女神…か」
「女神様っ!?」
「まさか…女神様の姿を目にするとは…」
「本物…みたい…ワン」
『メルティーナがした事…改めて深くお詫びします、豊和さん』
「…あの糞女神とは違うみたいですね」
『メルティーナは私の先輩でした』
あんな先輩を持ったら大変だったんじゃないか?ふと…そう思ったんだけど…一つ気になった点があった。
「でした?」
『あなたの命を奪ってしまった罪を問われたのです』
なるほど…。罰が当たった感じか?
『彼女は人として…この世界に堕とされました』
そうか…。まあ、酷い事をされたし…当然と言えば当然な気もするけど…。
『…メルティーナを…助けてあげてもらえませんか?』
ソレは予想もしていない一言だった…。
「…俺がですか?」
『彼女はこの先の街に居ます…出来る事なら…彼女の面倒を見てもらいたいのです…彼女は天界にいた頃とは変わりました…変わっていなければ放っておくしかなかったのですが…どうか彼女に会ってください!それから決めて貰っても構いませんからっ!』
「…分かりました。一度会ってみます!丁度文句も言いたかったし…」
『感謝します!』
「感謝はまだ早いかも知れませんよ?」
『いえ…会って下さるだけで…先輩を出来れば宜しくお願いします…』
そして…女神と名乗ったセイリーンという女性は消えた。まるで何事もなかったかの様に…。
「まさか…あの女神がこの世界に居るなんて…」
「豊和君が言ってた女神様が人となっているんだね?」
「そうみたいだ…」
「…女神様だから綺麗なんだよね?」
「どうかな…最初は確かに綺麗と思ったけど…性格がな…」
変わったとは言ってたけど…何かあったのか?まあ、合ったんだろうな…。人になったんなら…色々かっても違うだろうしな…。
「私が正妻だからねっ?」
「まだ結婚してないけど、する時は勿論だよ、ルナ」
「じゃ、しゃあ…今日はその証を「しないからな?」ぶぅ〜…豊和君馬鹿っ!」
女神様か…。さてさてどうなる事やら…。
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