第5話ナンナの目は節穴

 ナンナの後を付いて行った俺達は大広間みたいな所に通された。


「では…改めて名乗るで〜す!人魚族の最期の生き残りナンナで〜す!」


 軽い…。物凄く軽いわっ!最期の生き残りって何気に重い話だよねっ!?軽過ぎるわっ!


「ここは何処なんだ?」 


 リアよ…。まずは生き残りって事をもう少し聞くべきじゃねぇっ!?


「ここは海の底にある海底城で〜す!」


「答えるのかよ!?」


 ついツッコんでしまったぜ…。


「なるほど…造りからして、何処かの城だとは思っていたが海底とはな…」


 リアよ!未だにフンドシなんだからあんまり格好はつかないと思うぞっ?まあ、やけに広いし造りからして俺も城みたいだとは思っていたが…。


「どうやって海底にある城迄、私達を連れて来たの?」


 ルナよ…。そろそろそのピンクのボッチを隠そうか…。俺はいつまで前屈みのままの体勢でいないといけないんだ?分かるだろ、立ちっぱなしって辛いんだぜ?


「こうやってで〜す!」


 ナンナが手をかざすと俺達は大きなシャボン玉の様なモノに包まれる。中には空気もあるし、これなら連れて来れたのも納得だ。俺達はプカプカ浮かんでるしな。


「お分かりですか〜?」


 ナンナがもう一度手をかざすとシャボン玉みたいなものは消えた。魔法だろうな…。


「何のために連れて来られたのだ?」


「よくぞ聞いてくれましたで〜す!私が生んだ卵に種をかけてくださ〜い!それで人魚族は絶滅から救われるので〜す!」


「「「「…はっ!?」」」」


「あなた達は男で〜す!」


「「「女だよ(ワン)!」」」


「…んっ?男で〜す?」


「どっから見ても女だろうが!」

「あ、あなたみたいに…お、おっぱいだってあるでしょ?」


 恥ずかしいなら何故おっぱいと言ったんだルナ?ただ、照れてる表情はありがとうな?余計に俺は苦しくなったが…。


「……そんな…男だとばかり…」


「残念だけど…私達はみんな女だよ?」


 ナイスだ、ルナ!俺が男って事を隠してくれてるんだな?


「そうワン!」


 クルルもナイスだ!


「そうだぞ!男はここに一人しかおらん!」


リアーーーーー!?馬鹿なのか?本当にこの馬鹿は!


「男が居るので〜す!?」


「お姉ちゃん!?」

「リアねぇ…空気読まないワン…」


「お願いしま〜す!私、これから卵産むので種かけして下さ〜い!」


「ほらっ!お姉ちゃんのせいなんだからねっ!?豊和君の貞操奪われたら殺すからね?」


「落ち着けルナ!考えてもみろ!ナンナという女は何と言った?」


「えっ…え〜と…卵を産む?」


「その通りだ…。だから交尾ではない!魚と一緒なんだよ!魚はだいたいかけるだろ?」


「…何が言いたいの、お姉ちゃん?」


「かける所見たいと思わんか?」


「「!?」」


「私は見たい」


 リアは何を言ってるんだ?そんな事するわけないだろ?ルナ…言ってやってくれ!


「…そ、そりゃあ…見たいけど…チラッ!」


 見たいけど…じゃないんだよ!口でチラッと言ってるしそもそも何言ってるんだ!?


「にぃに…かけてワン!」



 かけてとか言うんじゃないよ!?もういっその事人魚族滅んでよくないかっ!?俺はそう思うのだがみんなはどう思う!?良かったら聞かせてくれよなっ!!!と、いう事でどうなるかは次回!


 次回じゃねぇよ!ぜってぇやらねぇからな!フリじゃないから!

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