第4話リアの強さ

 旅に出た俺達はまずゴブルンの森を抜ける事にした。森を抜けた先に犬人族が住む町があるらしいのでそこを目指す。犬人族か…。どんな種族なのかそういうのも異世界ならではの楽しみではあるよな?そんな事を思っていたらまた奴等が襲ってきた。


「『疾風の矢シュタームアロー!!!』」

「『ルブリカント』!」


 ルナが放った矢と俺の魔法が襲ってきたゴブルンを瞬殺する。最早俺達の敵ではない。

ここはアレだな…。ふっははははは…っと高笑いしてもいい所かも知れないな…。でも、それだと悪役みたいか?


「2人共、腕を上げたな」


「お姉ちゃんに比べたらまだまだだけどね」


 そういえばリアさんの強さって鑑定した事なかったな…。一緒に旅をするなら知って置いた方がいいよな?


「リアさん」


「…一緒に旅をしてるんだ…。そろそろリアと呼んでくれ?戦いの時にもさん付けするつもりか?」


 確かにそれもそうか?


「じゃあ…リア」


「おっふ……呼び捨てにされるのがこんなに恍惚に感じるとは…これは堪らんな…」


 久し振りにおっふなんて聞いたな…。アレだな…。リアは残念美人という奴かも知れないな…。取り敢えず気を取り直して、


「リ、リアに鑑定を使わせてもらってもいいかな?」


「マジかっ!?ようやくこの時が!?さぁさぁさぁ!早く鑑定してくれろっ!?オラ、ワクワクすっぞ!」


「お姉ちゃん落ち着いて!豊和君が引いてる!引いてるからっ!」


 ルナが宥めてくれてるうちに…


「…か、鑑定…」



 先日と同じ様にテレビが現れ、アレが流れ終わるとリアのステータスが表示される。



********************


・リア・メルスギル


[種族]ダークエロフ


[age] 18


[職業]


・変態バトルマニア


[Lv]  50


[HP]  980

[MP] 300


[スキル] 


・剣技LvMAX 剣を扱う技能


・槍技LvMAX 槍を扱う技能


・弓技LvMAX 弓を扱う技能


・全力斬り 全ての魔力を込めて放つ


・疾風斬り 素早く斬りつつ駆け抜ける


・寝技(妄想)LvMAX 脳内でバッチリ予習済


・舌技(妄想)LvMAX 脳内でバッチリ予習済


・縛り技LvMAX 亀甲縛り等縛り技が豊富




[魔法] 


風魔法


・ハリケーン 対象を切り刻む竜巻を起こす



[個人情報]


身長172

体重57

B90w62H86


・豊和を貪欲に狙っている…。今すぐ犯したいと常々思っている。


・かなりエッチに興味津々


[称号]


・変態の極み


・エロフの王



[性感帯] 


胸 下腹部全般 


********************



「…………能力は流石だよね、ルナ?」

「えっと…うん…だね…」

「おお!これが私の…何て素晴らしい!」

「ルナ…リアの種族が最早エルフじゃないみたいだけど?」

「言わないで…見ない様にしてるから…」

「しょ、職業も変態バトルマニアって…」

「…深く考えない方がいいよね?」

「俺…狙われてるみたいなんだけど…連れて来ない方が良かったんじゃあ…」

「あなたはヤられないわ…私が護るもの…」


「…私をもう少し褒め称えるべきだと思うが?」


「無理だろ…」

「無理だよ…」


 どうやらルナと思う事は一緒みたいだ。



******


 やはり鑑定は碌な事にならないな…。知りたくない事迄知ってしまうからだ…。それにしてもやはり戦闘力はずば抜けている。その一点は本当に凄い。下手したらラスボスのステータスじゃないのこれ?後、気になった点は剣技がLvMAXな点だな。教わるのもアリかも知れん…。ただ見返りが怖いので今は言わないけどね。



 そんなこんなでようやく森を抜け、今度は平原を歩く。


「…お姉ちゃん?」

「ああ…居るな」


 ん?居るって何がだろう?


「そこに居るのは分かってるよ?」

「隠れてないで出て来い!出て来ないなら敵と見なし…斬る」


「ま、待ってワン…い、今出て行くワン…」



 ─声が聞こえ岩陰から恐る恐る出てきたのは幼い感じの美少女。ただ、その子には犬耳と尻尾が生えていた。

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