第10話おいおい…これは…
あれだけ頑張ったのに俺のレベルは上がらなかった…。かなりショックだ。モンスターを倒したら普通レベルが上がるだろう!?おかしすぎるわ!お手上げです…。
一応、念の為に森の中でルナに鑑定をかけさせてもらった…。流石に嫌がられたが無理を言った。リアさんにかけるのは最早いやな予感しかしないし、レベルが上がったのかの確認だから仕方ない…。森の中にテレビがあるのはかなり歪な光景だったけど…。
確認するとルナのレベルが1上がっていたのだ…。ルナ達はやはりモンスターを倒してレベルが上がるみたいだ。
とにかくこれ以上は意味がないということでルナの家へと帰って来たわけだが…。
部屋に籠り自分のステータスが表示されるタブレットとにらめっこ…。
「どうすればレベルが上がるんだろうな?レベル上げに関する詳細でも分かればいいのに…」
パアッ!
突如タブレットが光り、表示されたのは…
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レベル上げるには…
女の子と触れ合ったり、ラッキースケベしたり、女の子とのイベントを発生させたり、とにかくヤッちゃったりすればレベルが上がるのが色事師。濡れ場を極めよ!!!
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「…ふざけんな!こんなのおかしいだろう!何回おかしいだろうを言わせるんだよ!じゃあ、何か!?レベルが上がってたのはルナと先日風呂に入ったからか?あれは偶々だろうがよぉー!こんなの無理ゲーだろう!何が濡れ場を極めろだよ!あの糞女神が!こっちの世界の人の方が職業も魔法も普通じゃあねぇかあー!絶対復讐してやっからな!覚えてろー!!!」
「と、豊和君どうか…したの?」
あっ…つい、大声で叫んでしまってた…。ルナがドアの向こうから恐る恐る声を掛けてきた。心配して来てくれたようだ…。
「ごめんルナ…。何でもないんだ…」
「…何かあったの?も、もし良かったら入ってもいいかな?」
「あ…うん」
タブレットを消してルナを部屋の中へと迎え入れる。ルナは風呂上がりみたいだな…。部屋に迎え入れたのは失敗だったかも知れない…。ヤバいな…。ルナの良い香りが部屋の中いっぱいに漂ってる気がする…。その時脳内に…。
『風呂上がりの女性の良い匂いを経験。レベルが上がりました』
「…はっ?」
「ど、どうかした?」
「いや…ごめん…何でもない…」
マジで勘弁してくれ…。こんなの変態レベルが上がってるみたいだよ!?
「な、何かあったのなら…聞くよ?」
「いや…ホントに何も…」
「私が答えよう!」
「「えっ?」」
シュッタッ─
天井から忍者の様に現れたのはリアさん。
「何でそんな所から?」
「…お姉ちゃん何してるの?」
ルナの声に怒気が混じってるのは多分気のせいではないだろう…。
「いや…ちょっと…夜這いに…」
「「はっ?」」
「良いだろう別に?」
「よくないです…」
「お姉ちゃん…よっぽど死にたいんだね?」
「待て…ルナ…。分かるな?」
「何が?」
「私がここに居るという事は…豊和が悩んでいる事を私は知ってるという事だ!」
「「!?」」
「ふっふっふっ…ずっと天井に張り付いて見てたからな…」
「ルナ…リアさんが危険なんだが?」
「あ…うん…ごめんね…後で生ゴミに出しておくね?」
「頼むな…」
「任せておいて!」
「うぉーい!姉をゴミに出すんじゃない!」
******
結局リアさんが全てを話した。タブレットを天井から見ていたのだろう…。油断も隙もホントないな…。
「じゃ…じゃあ…豊和君がレベルを上げるには…」
「そうだ!私とヤるしか…「お姉ちゃん違うよね?」あ…はい…違います…」
「お姉ちゃんはもう口を開かないでくれるかな?かな?」
「イエッサー!」
「こほん…お、女の子に…女の子とする事に関係するんだよね?」
「そうみたい…」
「わ、私がきょ…協力…する」
「えっ?」
「レ、レベルが上げたいなら…私が協力するからねっ!」
顔を真っ赤にさせながらルナがそんな事を言った…。可愛い子にそんな事言われたら勘違いしてしまうぞ?
「あ、ありがとうなルナ?まあ、ゆっくり考えるよ…」
「う…うん」
「けっ…2人で何を良い雰囲気醸し出してるんだよ…けっ!けっ!けっ!」
その後、リアさんが縛られ外に放り出されるのは当然の事だったと思いたい…。
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