第8話何だ…と!?

 リアさんは取り敢えず放置。俺とルナは今後どうするかの方針を話する事にした。


「じゃあ…男はみんなに体で稼いでいるんだよな?」


「う、うん」


「…男は冒険者になれない。─けど、俺がルナの冒険者活動を手伝うとするとどうなる?」


「そそそ、それは危険だよ?前代未聞だよ!?それに、昨日だって…ゴブルンにも襲われそうになってたでしょ?それこそモンスターこそ一番危険かもしれないのに…」


「レベルが上がればどうだ?」


「…レベルって何?」


「レベルの概念というかそういうの無いのっ!?」


 もしかして俺だけが見れるのか?もしかして鑑定のお陰か?それなら…


「…ルナ」


「何、豊和君?」


「一つ頼みがあるんだ」


「頼み?」


「何でもするから聞いてくれるか?」


「なななななななななななな、何でも!?

今、何でもって言った!?ホントに何でも良いのっ!?」


 そ、そんなに食い付き気味で聞き返されると何をお願いされるか怖いんだけど!?


「で、出来る事でお願いな?」


「も、勿論だよ!」


「…じゃあ…今から俺が持つスキルの鑑定と言うスキルをルナに使っても良いか?」


「うん…良いよ」


 ルナが快く返事を返してくれたのでいっちょっやってみっか!対象にルナを思い浮かべて…


「『鑑定』!」


─パアァァァッ!


「何!?何!?」

「何だアレは!?」


 ルナの後方に巨大な液晶薄型テレビが出現して空中に浮かんでいる。ルナもリアさんもビックリしている。何で鑑定でテレビが出てくるんだよ?おかしいだろう?サイズは100インチ…。何故分かるかって?それは頭の中にサイズが思い浮かんだから…。そんな情報要らないからっ!?すると今度はテレビの電源が勝手に入りそして画面には…


『トゥルル~ル~♪トゥトゥ♪トゥルル~ル~♪』


 何でも鑑○団の鑑定する時に流れる音楽と例の人達が鑑定する映像が流れてきた。何故だっ!?


「誰…アレ?」

「男だ!?男があそこに居るぅぁ!?」


 そして…


『オープン!ザッ!プライスッ!』


 その一言と共に画面にはルナのステータスが表示された…。プライスじゃねぇよ!!!プライス関係ねぇじゃねぇかぁぁー!!

何なんだ…本当に…。あの糞女神がぁ!!



********************


・ルナ・メルスギル


[種族]エルフ


[age] 16


[職業]


・射手


[Lv]  20


[HP]  180

[MP] 200


[スキル] 


・精霊契約 精霊と契約する事が出来る


・精霊使役 契約した精霊を呼び出せる

      精霊の力を借りれる


・弓技Lv8 弓の扱いを表す値。


疾風の矢シュタームアロー



[魔法] 


・風魔法 未使用

・火魔法 未使用



[個人情報]


身長158

体重43

B75w57H78


・豊和をかなり気に掛けてる…。と、いうより惚れてるんちゃうのっ!?


・ちょっとエッチに興味津々


[称号]


・弓の名手


・チョロイン



[性感帯] 


耳 胸 下腹部全般 


********************



 3人で画面を確認。画面上部は良かったのだが…画面下部は…


「こ、これは…」

「あわわわわわわっ!?」

「なるほどな…。我が妹ルナはやはりチョロインなのだな…」

「ととと、豊和君!?消して消して!?これは、これは見たら駄目なやつぅぅぅー!豊和きゅうーん!見ないでぇぇえぇぇぇ!!!」

「すまない…。消そうと思っても消えない」

「ふぁっ!?」

「なになに…ルナはこんなに性感帯があるのか…どれどれ…ふぅ~」


 リアさんがルナの耳に息を吹き掛けた…。


「んんっ…(ビクビク…)」


 ルナの艶かしい声が…。


「おおお、お姉ちゃん!!?今度そんな事したら本当に殺すからね?」


「そう言うな…中々良かったぞ?流石エロフの王である私の妹の事だけはある!」


「今すぐお姉ちゃんを殺して…私も死ぬ…」


 ルナが弓を構えると…


「じょ…冗談だ…。に、二度としないからっ!!ゆ、許して下さい…」



 これは…このスキルは二度と使わない様にしよう…。安易に使って良いものではないな…。反省した俺はルナに償おうと心に誓った…。因みにだが、テレビは10分後に勝手にボフッ─っと、煙と共に消えたのだった。

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