基盤:構築

まずは《禁術:王権隷捧レガリオン》を使用する。この魔術は隷属・支配状態にある対象の魔力・生命力・ギフトを一歩的に共有する禁術…なのだが少し改造して魔法も共有できる様にした。


因みに一方的とあるように隷属状態の存在が私の力を使える訳ではなく私が隷属状態の存在の力を使える様にする禁術だ。


半永続的に行使する為にダンジョンコアに直接刻み込む手法—刻印術と呼ばれる付与魔術の一つを使用した。【司書ライブラリアン】のお陰で字や紋様を刻み込むのが上手いのも刻印術にした理由の一つだ。


余談だが《禁術:王権隷捧レガリオン》が掛かった存在がさらに隷属させた場合その隷属対象の力も使う事が出来る凄い魔術だ。


そしてダンジョンコアは情動的な感情こそ持たない機械的な存在だが知性はかなり高い…何が言いたいかと言うと直接刻み込まれた魔術であればダンジョンコアが召喚した存在にも最初から行使して召喚する事が可能と言う事である。


なにが言いたいかと言うと《禁術:王権隷捧レガリオン》が掛かってないゴブリン12体は私的にかなり微妙な存在という事だ。


なので、ゴブリン共は犠牲になって貰う事にした。《禁術:生贄サクリファイクス》により召喚のコストを嵩増してゴブリンを20体召喚する。


ゴブリンじゃなくてもっと強いの召喚しろよ思うかもしれないが色々理由があるのだ、まず魔力的な都合、これは《禁術:王権隷捧レガリオン》の対象が増えればなんとか成る。


次に危険度的な問題、強力な魔物と言うのはいるだけで強力な討伐者を放たれる危険性がある、ゴブリンに全滅させられたとグリフォンに全滅させられたじゃ警戒具合が違うのだ。


最後に繁殖能力…亜人系の魔物は共通してある魔法を所持している為繁殖能力が極めて高いのだがコストを兼ね合いにすると今は節約して置きたかったので一番安いゴブリンにした。



さてまあ、ゴブリンに細工する前に簡単な説明をさせて貰うがゴブリンは子供よりは強く大人よりは弱い緑色の肌の小さな角の生えた醜悪な小鬼だ。使用する魔法は〈繁殖〉と〈早熟〉で〈繁殖〉は一種の強化魔法で『精力絶倫化:巨根化:精子強化』的な効果がある、ここで曲者なのが精子強化でこの効果は孕ませる確率の強化に加え、性行為が可能で繁殖種族なら異種族でも妊娠させれるのだ。


そして〈早熟〉の効果だがまあ、そのまんま成長速度が加速する魔法だ。分かり易く言うならば成人に成るまでの時間短縮効果がある。技術の成熟にもそこそこ補正が入るとは聞くがな。


さて、さっきも言ったが亜人系はとある魔法を共通して使用可能である…何が言いたいかと言うとゴブリンにはゴブリン専用の魔法が存在しない、ゴブリンが亜人系魔物最弱と言われる理由の一端だろう。


………

……


20体は召喚したもののギフト持ちは1体もいなかった…残念だがまあそんなものだろう。


まずゴブリンに《魔術:身体強化ボディエンハンス》の刻印を施す、効果自体は割合なのでゴブリンではたかが知れてるが最低値の魔力消費でゴブリンを一般的な成人男性クラスの身体能力に出来たのでよしとする。


次にそこら辺に落ちてる落ちている石を錬金術の一端—合成術と変形術を行使して石の長剣を20個程作り出す。《魔術:強度上昇》の刻印術も掛ければ十分実用に足りる言えるだろう。


………

……


最初に言ったと思うが、私は《禁術:王権隷捧レガリオン》の効果によって隷属状態の存在の力を一方的に振るう事ができる。


なのでダンジョンコアの魔法〈異界〉を私の影に行使し、影をダンジョン化そこにダンジョンコアとゴブリンを収納する事にした。


これで前世で言うテイマーやサモナー見たいなスタイルが可能になった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

悪逆の徒 南瓜の王冠 @pumpkinthecrown

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ