第16話

申し訳ありません!こちらが本当の16話になります!

ずれて次のお話を公開してしまいました!



「・・・あの白藤君と姫が?」 「・・・ないない!ビジュアルだけで言えばお似合いだけどそれ以外がねぇ・・・」 「姫って意外に面食い?」 「確かに良い人だけどそれ以外が見合ってないわ・・・姫の趣味悪!」


などなどまあ聞き捨てならない陰口も聞こえてきたが今は無視をすることに専念をしよう・・・

私は今までにないくらいの怒りを感じていた。私の事を悪く言うだけなら良い、今までもそれなりに陰口は叩かれてきた。だが翼くんの事を悪く言う人のことを許すつもりは無い。

正確に誰が言ったのかは分からないが女子だということは分かった。翼くんを守るためにも、ほとぼりが冷めるまでは少しクラスメイトとは距離を置くことにしよう。もし仮に変なことを言ってくる輩がいたら分からせるだけだ・・・


「翼くん、本当にごめんなさい・・・」


席に戻る途中に彼に一言だけそう言った

本当に申し訳がない、私のせいで彼に嫌な思いをさせてしまった。


「良いんだよ。本当のことだからな」


彼はそう一言だけ言って自分の席に戻っていった


「姫?大丈夫?顔怖いけど・・・何かあった?」


隣の席の玲さんが心配してくれたのか、声を掛けてきた。しかしその声はいつもの元気さは無くどこか怯えている様子だった。そうか・・・私は他人に恐怖を与えるくらいには顔に出してしまっていたのか・・・これは悪い癖だから直さないといけないな。


「だい、じょうぶです・・・驚かせてしまってすみません」


「ん・・・そっか・・・それより翼くんと何かあった?姫HR前すっごい眠そうだったから心配してたけどその様子なら眠気は大丈夫そうだね」


玲さんは安心したように息を吐いて、今度は口に弧を描いていた

しかし玲さんにも翼くんのことを聞かれるとは思っていたが、彼女は他のクラスメイトとは違い好機の目で見ている様子は無く、本当に心配をしているだけのようだった


「翼くんには本当に私の用事に付き合って貰っていただけですよ。こんなに時間が掛かるとは思わなかったですがしっかりと用事は終わらせる事ができたので良かったです」


「姫が良いなら良いけど何か困ったことがあるなら私にも相談してね?昨日は他にも面倒見てくれる人を見つけたほうが良いとは言ったけど、姫と喋れないっていうのは悲しいからね」


玲さんは意外に可愛いことを可愛い顔で言いうので胸がキュンと跳ねた

ああ、そうか・・・玲さんは両親に言われているんだっけ。私の事を頼んだと・・・

彼女だけにはしっかりと翼くんとの関係だけでも言っておくべきだろうがそれは今ではない。翼くんとしっかり話して、彼の理解を得られてから言うべきだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る