第7話 ボロボロです

 6月のそんな日でした。


 電話が鳴ると震えるのです。

 

 受話器をとろうとするとなぜか震えるのです。


 茫然としました…。

 自分にそんなことが起きるとは…。


 不思議なもので一番しんどくつらかった4月でなくちょっと落ち着いたときに症状がでました。


「まじかよ…」


「やばいよな…」


 焦燥というか信じられない気持ちでいっぱいでしたね。


 確かに疲れていました。

 おだやかな性格だと思うのですが、上司にもその上の役員にもぶつかっていました。


 知り合いの営業さんやら事務の女性などから電話がくると

「システムも私もボロボロです、でもなんとかしますから…大丈夫です」

 と応えていました。


 本当にまだ大丈夫だろう…と思っていたのです。

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