エンドロール
「あれ? ボールどこだろ」
くるくる見回す私に子どもたちはキャッキャとここだよと教えてくれた。ボラ部の活動に一番熱心なのは私かもしれない。
「加奈ちゃんこっち来て、ここ分からない」
そう呼ばれることも増えた。
大学に入って二回目の夏。ボランティア先のクーラーは効きが悪くて、明日業者が来るようだ。
穂信の気配を感じるがすぐに消える。
あのあと藤堂さんとも話をしていないので、どうなったか分からない。ボラ部の阿部さんも今宮さんから何かを聞いたのか気にかけてくれた。
反動でたくさんのケースを見ているかと問われれば否定は出来ない。とうとう行き過ぎだと怒られた。ボランティアに行かずにゲームに参加したり、他のしたいことを探したりしなさいと。
体育館の裏で素振りをするソフトボール部、パスを回すサッカー部。いまさら二年生の私が入ることが出来るスペースは無かった。
「あの」
軽音部を訪ねたのは何かのヒントが生まれるかもしれないと思ったからだ。茶髪パーマの子が雑誌を読んでいた。
「はい」
「入部見学に、今大丈夫ですか?」
「参考までに聞くけど、誰かの紹介?」
少し声と身長が低くて、ジャージを着た一見男子に見える子がバインダーを持ってこちらに来た。
「知っている人がここにいて」
「誰?」
終わり
<主人公>
<逢坂女子>
クラスメイトの
保健室の
放送部の
ロングヘアーの
遠慮のない
<女子大>
ボランティア部部長の
穂信友人の
穂信が憧れの
<その他の登場人物>
加奈のご両親とお姉さん
穂信のご両親
穂信の兄の
穂信のお姉さん
逢坂女子文化祭実行委員会の皆さん
逢坂女子周辺町内会の皆さん
六番目くらいの皆さん
女子大放送部の皆さん
<スペシャルサンクス>
何よりもたくさんの読者の皆様
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