第22話 文化祭二日目終了
「それでは体育祭の終了をもって、文化祭の全ての日程を終了します。お忘れ物の無いようにお願いします」
「早くしてよ、迷ってるのよ! 探検して男の子同士の秘密の関係探すか、今日届く資料の読解をするから」
放送席で焦る声に穂信は放送席に乗り込んだ。
「わざわざ女子校に来て
「捗るって何ですか?」
「加奈は知らなくていいよ」
「出た、バカップル」
「今日のは加奈のせいよ」
「穂信だってお母さんに正座して」
「ば、ばか。言うな言うな。高窓、放送局なんだから」
「ぐへへ、放送席に座っているのが放送局なのだ」
「褒めてないわよ、バカ」
「では資料を楽しみに帰るか。君たちもキャンプファイヤーはよく
「うるさい」
そう言って、穂信は高窓先輩のお尻を蹴り上げた。
「膜が破れたらどうしてくれる」
「気を使ってケツにしたのよ。致す時に、私初めてだけど気持ちいいからとか言っといたら、男も
「驚いた。両刀か。我が弟子を紹介しよう」
「誰でも知ってるわよ。ちゃんと性教育の授業聞きなさい。ここではちゃんと教えてくれるわよ。なぜならここは女子校だから」
「誰が担当だ」
「
「マジか」
「私たちもう行くからね。じゃ」
そう穂信は行って、高窓先輩と別れた。
「すごい生々しいのよ。ここでは言えないけどね。で、キャンプファイヤーの間どこにいる? 恋人伝説見習ってキャンプファイヤーの周りにいる?」
「その恋人伝説って?」
「知らなかったか。そのキャンプファイヤーの夜にキャンプファイヤーを恋人同士で見るとずっと一緒ってやつよ。ここにいた方が安全よ。一年に一回そのつもりの男子が肉食系の女子生徒の集団に入るのよ。真鍋先生の方がまだ優しいわよ」
「穂信がそういうなら、ここはキャンプファイヤーの前にいましょう。時間になったら私たちが消すんでしょ?」
「そうね、それまではここで」
私は丁寧に穂信の指を触った。手の甲や手のひら、右指でなぞって、開いた手のしわをゆっくり伸ばして。
「誘ってるの?」
「いえ。結構可愛い手しているなって思って、指は細く長いけど、手のひらはちょっと小さい長いけど可愛い手」
「それ他の女としないでね。襲われるよ」
「ごめんなさい」
「でも私ならいいわよ」
先生の終わりが来るまで両方の手をじっくりと触った。途中、穂信の体が震えているうちに先生が来た。
「おい、バカップル。消すの手伝え」
女性教員の真鍋先生が後ろからやって来た。
「ば、馬鹿じゃないです!」
私の抗弁に真鍋先生はため息をついた。
「はいはい、わかったわかった」
穂信は肩で息をしていた。
「ちょっとお花と上着取ってくるね」
穂信は校舎に入っていった。
「中学生、行くぞ」
「はい!」
中等部の生徒がバケツリレーを始めた。
「こりゃ
「何か?」
「いや、なんでも」
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