応援コメント

読みやすさの本質とは何か」への応援コメント

  • 私が初めて拝読したご著作は『カク怖』だったのですが(作品検索画面の[セレクション]に出ておられました)、文章が端正で、内容が脳にスッと入ってくるように感じました。
    で、この文章を書かれる方が遺作と仰るほどの作品とは、と興味が湧いたのが『ミストリアンクエスト』を拝読するきっかけでした。

    実際『ミストリアン〜』も脳内に映像を再生しやすく、(毎話引きが気になったこともあり)次々と読み進めさせていただきましたが、何となくイメージしにくくて無意識に流していた記述は意図的なものだったと後に知りました。
    地平線の描写とか、ナナシ初登場のとき死んだと思ったところとかですね。(太陽は問題なく中天に居ました^^;)
    小説における文章は、漫画でいうところの「絵」に近いかなぁと思ったりします。


    そんな感じで色々と読ませていただいているのですが、『切れッ端』もとある状況下では更新通知が来るようで、今後も都度拝読に参るかと存じます。
    偏執的と感じさせてしまうかもとの危惧がございましたので、一応お知らせさせていただきました。

    いつも読ませてくださりありがとうございます。長文コメント失礼いたしました。

    作者からの返信

    コメントいただき、ありがとうございます。

    あの〝カク怖〟は作品というよりも記録に近く、あとで自分で読み返した際にも「当時のズタボロな精神状態で書いた、ありのままの状態を残しておくべき」との思いから、一切手を加えずにおりました。
    あの状態の文章をお褒めいただけるとは思いもしておりませんでしたので、とても自信が持てますね。ありがとうございます。


    特に第1章の頃のミストリアンクエストは伏線だらけ謎だらけでして、読者さまによっては「なにこれ?」状態であったと思います。いっそ地の文でさっさとネタバラシをするべきかとも迷ったのですが、嬉しいことに真剣にお読みくださる方もおられ、そのままの状態を突き進んだ次第ですね。

    ネタバラシに関しても、当初は「ズバリ、こういうことだったのだ」と説明する形式ではなく、断片的な情報を繋ぎ合わせれば答えに行き着くといったものでした。太陽(ソル)の場合は〝明るさ〟の描写はあっても〝温度〟の描写は一切ない、といった感じですね。「朝の陽光」とは書いてあっても「暖かな陽光」とは書かれていない。反対に太陽(たいよう)の場合は、それがあったりいたします。

    ナナシが生きていた理由も、「これだ」という答えは示しておりませんが、彼と関わったある人物の様子から、なんとなく察することができるかと思われます。そしてナナシだけが〝特別〟となった理由も、第1章のある場面にて、こっそり仕込んであったりします。明らかにサブタイトルがオカシイものがそれですね。

    web小説においては「素人が書いた伏線なんてイチイチ覚えていないといった層も一定数おられるため、明確に答えを示す方が親切だ」という意見も目にしたことがあり、未だに方針を決めかねている状態ですね。そのあたりは、臨機応変に対応したいとも考えております。まだまだ第1章の時点で仕込んだ伏線や謎は残されておりますからね。



    そして、いつもこちらにも目を通してくださり、嬉しく思っております。「あ、見つけてもらえた」と。投稿したものを読んでいただけるということは、書き手として本当に心強いことですからね。

    通知が来る場合があるというのは耳寄りな情報ですね。――となると、〝最新作〟を入れ替えない裏技程度に考えておくのが良いのかもしれません。貴重な情報をくださり、ありがとうございます。

    こちらこそ、ついつい嬉しくて長文を書き連ねてしまいました。
    いつもお読みいただき、本当に本当にありがとうございます。
    とても励みになっております。