久方ぶりの星剥がし

 最近はBANや退会以外で★を剥がされることも無くなったかと思っていたのですが。久しぶりにやってまいりましたね。もちろんブロックいたしました。


 そして、ちょうど〝星剥がし〟の思い出について振り返りたいところでしたので、この機会に語らせていただきたいと思います。


 これまで私は〝星消し〟と呼んでいたのですが、一般的には〝星剥がし〟と呼称されるそうなので、今後はそれに倣うことといたします。


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 さて、最初に星剥がしを受けましたのは、前回の〝読者の視点は何処にあるのか〟にて申しあげました〝主人公がライバルに敗北した場面〟をお読みになられた読者さまからのものでした。


 今思えば、これに関しては、真摯に受け入れるしかないなという思いですね。読者さまのご期待に副えなかったということは、書き手の落ち度でございます。


 しかし、こうしてカクヨムでの活動を開始して間もなく〝星剥がし〟を受けたことで、私の中では「ああ、このよくわからない★って、気軽に付けたり消したりしてもいいのか」と感じ取ってしまいまして。初心者だった私は★の重要性を知らず、PVさえあれば良いものと思っていたのです。そのため、私も拝読した作品に付けた★を、特に何の感情もなく剥がしておりました。


 ええ、何度か申しあげておりますとおり、私も★を剥がしたことがあります。したがって〝被害者〟ではありません。立派な〝加害者〟でもあります。そこは正直に明言しておきます。


 時として無知は大きな罪を犯してしまいますからね。深く反省しております。

 何事もしっかりと情報を得ておくことが肝要です。


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 もちろん、書き手として★の重要性に気づいて以降は、私から★を剥がすという行為はしなくなったのですが――そうすると今度は、私自身が★を剥がされた際に、ものすごい精神的なダメージを受けてしまうようになりまして。いわばやられっぱなしの、泣き寝入り状態ですからね。ここからしばらくの間は、★を剥がされる度に塞ぎこみ、時には数ヶ月カクヨムを離れることすらありました。


 しかし、なかには「カクヨムそのものが★を剥がせる仕様にしているんだから、★を剥がしても問題ない」と仰られる方もおられます。


 もちろん「その通り」なのは承知しております。私も読み専さまから★を剥がされた際には、ただただ申し訳ないという感情のみが込み上げてまいりますからね。ご期待に副えなかったということが、本当に申し訳ないなと。



 ですが書き手の場合であれば、そうした意見には一切賛同できません。なぜかと言えば、カクヨムでは〝営業〟という行為も許容されているからです。読み返しと返礼を期待しての★バラ撒き、いわゆる〝星爆〟という迷惑行為にあたるからです。


 たとえ〝できるから〟といって、〝やってもいい〟ということにはなりません。もちろん〝できる〟以上、やるのは個人の自由ですが、相応の覚悟は必要です。


 私も初心者の頃に剥がした経験がありますので、その方からの報復を受けることは何ら問題はないのですが、かといって無関係な営業マンからの迷惑行為までも許容するつもりはありません。


 そもそもカクヨムからの星爆ユーザーに対する警告メールには、〝星を剥がさず、正当に評価をやり直してください〟といった内容の文章が記載されているそうです。あくまでも運営サイドとしては〝剥がすな〟と言っているわけですね。


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 話を今回の星剥がし悪質営業マンに戻しますが、なんとその方は私を〝作者フォロー〟したまま、堂々と星剥がしを仕掛けてまいりました。しかもレビューまでくださった方でして、そのレビューもろとも剥がされてしまいました。


 その作品は〝冷たい決意は春風と共に〟という、色々といわくつきの作品だっただけに、レビューをいただけた際には大変嬉しかったのですけどね。


 作者いいねも付けましたし、私の近況ノートにではございますが、お礼の言葉も贈らせていただきました。内容からも純粋に作品をお読みいただけたものだと感じ取ることが出来、営業ではなく真っ当に評価をしてくださったのだなと。本当に感謝していたのですけどね。


 しかしながら★の返礼をしなかったためか、結局レビューごと取り上げられてしまいました。正直これは予想外で、「ええっ……。あなた営業だったの……?」と、心底ショックを受けましたね。



 すぐに★の返礼をしなかったことには実は理由がありまして。その一番の理由はなんといっても、〝ものっすごく面白そうな作品を書いておられたから〟なんですよ。


 ですのでいつか時間のある時に、じっくりと拝読させていただこうかと。ブラウザのブックマークだけ付けていたんですよね。もちろん読み始めた際には★とレビューをさせていただくつもりでした。


 もうね、タイトルとあらすじと、作者さまのプロフだけで、抜群の〝面白さ〟が伝わってくるほどでしたからね。それくらいに期待できる作品でした。



 〝小説をフォロー〟してしまうと、どうしても書き手の心理としては、「フォローだけして全然読みに来ない」という感情に囚われてしまうものです。実際、近況ノートにそうした嘆きを書かれたあと、カクヨムを退会された方も居られましたからね。


 したがって直ぐに読み始めることができない場合は、ブラウザのブックマークを使わせていただいております。



 しかし〝冷たい決意は春風と共に〟と自主企画を巡るトラブルによって楽しく読書が出来るだけの精神力を削られてしまい、結局読みにいくことができず。


 その間にもすでにフォロー中の作品はどんどん更新されておりましたので、精神が回復したあとには、どうしてもそちらを先に読みたくなってしまったのです。これは完全に、私の落ち度でもありますね。申し訳ないです。


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 この切れッ端の〝星消しの悪魔と真摯なる創作者〟でも述べたのですが、星剥がしをする方は、基本的に礼儀正しく作品作りに対してもストイックなんですよね。なのでそうした真面目な方が、裏ではこうした迷惑行為を繰り返していることを知ってしまいますと、残念な気持ちが拭えません。


 別に「これがこいつの本性だ!」などとのたまうつもりはありませんけどね。誰しも多面性を持つものです。ようするにペルソナです。



 もしかすると私のフォロワさまの中にも、星剥がし肯定派の方がおられるかもしれません。その場合に関しては、私は何とも思いません。


 ただ、今回のケースのように、私をフォローしておきながら、私に対して星剥がしを行なうのは控えていただいきたいなと。もしも喫緊のご用件があれば、ツイッタ(X)のDMでも近況ノートでも何でもいいですので、そこに書き込んでいただければ対応いたします。無用な敵対行為だけは本当におやめいただきたいですね。


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 話は少し変わりますが、去年、カクコンに参加した際には、作者フォロワ数が113人居たのですが、今年の1月にカクヨムから離れた際に、97人まで減ってしまっていたのですよね。カクコン名物のBANや退会、もしくは「幸崎はエタった」と判断されての解除などが要因でしょう。


 それからというもの、私のフォロワ数が100人を越える度に、なぜかすぐに90人台へと減ってしまうようになったんですよね。しかし今回に関しては、私がブロックをしましたので、そこで99人になってしまったのですが。


 なんなんでしょうね。この呪いは。別に良いといえば良いのですが。



 ああ、もちろんフォローやコメント等は、自由に解除していただいて大丈夫ですからね。理由を察することができる方もおられますし、ご本人がストレスなくカクヨムをお使いいただけることこそが最も大切なことでございます。そこは明言させていただきます。どうかご自身を第一に、大切に労わってあげてください。



 そもそも作者フォローが役に立つのは、まさしくカクコンの時期くらいですし。あの時期は長編の連載をされている方も、こぞって新作をお書きになられますからね。唯一あの期間だけは、作者フォローが役に立ちました。


 しかし平常時といえば、近況ノートで見たくもない話題を見せられたり、悪質営業マンへのレビュー文を見せられたりと、ろくな目には遭いません。しかも絶妙に嫌なタイトルのノートを書かれてしまうと、数日はその文章を目に入れることになりますからね。


 私が〝切れッ端〟を始めたのも、こうしたことが理由です。今の私と同様に、私がノートで雑談をしていたことで、フォロワさまが不快に感じられたのでしょう。改めてになりますが、私が表のノートに雑談を投稿する度にフォロワ数が減ったことで、こうしてひっそりと〝切れッ端〟に書くことになったんですよね。



 私の場合、別に作者フォローを解除したからといって、作品を読むのをやめるわけではありません。あの機能のある意味が、私にはよくわからないんですよね。


 もちろん純粋な読み専さまや、作家というよりもカクヨムをmixiのように使っている方には必要な機能なのかもしれませんが、私は純粋に小説を投稿したいので、デメリットの方が大きいです。執筆を行なう際には、平穏こそが必要です。


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 久しぶりの星剥がしを受けたことで重い腰を上げ、思いきって色々なものを整理してみましたが。結局、行き着くところは〝ここ〟かといった感じです。やはりツライ時期に支えてくださった皆様は、真に信頼できるのだなと。そう断言できますね。


 どうにも悩ましい人間関係が付き纏うカクヨムですが、どうにか折れずに執筆を続けてまいりたいですね。なにより、こうしたメンドクサイ駆け引き云々を皆無にして、どうしても読み続けたいと思わせられるような――そんな作品を書かねばならぬと、改めて実感した次第でございます。


 今後とも頑張ってまいります。

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

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