みなさま、薩摩狂句をご存知ですよね!?

ネコ?

第1話 薩摩狂句とは?

皆様、お越しいただきありがとうございます。ネコ?と申します。

ここでは、何回かに分けて、鹿児島県の郷土文芸「薩摩狂句」をご紹介いたします。


そんな文芸もあるのね、面白いねとお感じ頂けますと幸いです。


さて、さっそく本題でございます。


まず、狂句についてですが、辞書によれば、下記のような説明があります。


〘名〙 構想や内容が滑稽な詩句。

(イ) 狂気じみた詩句。自らの詩句を謙遜し、あるいは自嘲的にいう。

(ロ) 連歌で、有心(うしん)に対して無心(むしん)の連歌。

(ハ) 俳諧で、滑稽な技巧を駆使している句。とくに、松尾芭蕉が称したもので、

風狂の精神に基づく自由闊達で洗練された俳諧、または、その句。

(ニ) 狂詩のこと。

(ホ) 特に、川柳(せんりゅう)の異称。


『精選版 日本国語大辞典』(WEB版)一部抜粋


これらのうち、「薩摩狂句」の狂句は、ハとホのニュアンスに近いかと思います。


ものすごく簡略化して言うと、「薩偶方言(鹿児島弁)で詠んだ川柳」ということになります。


鹿児島県では結構盛んでして、地元紙に薩摩狂句を投句するコーナーがあったり、テレビやラジオでプレバトやNHK俳句のような薩摩狂句専門の番組が放送されていたりします。

また、狂句を詠む方が集う、専門の狂句誌が刊行されたりしています。俳句で言うと『ホトトギス』や『鷹』のような感じでしょうか。


私自身、子どものころから見慣れていたものの、特段興味はありませんでした。

ただ、最近俳句を勉強する中で、改めて見直してみると面白いと感じるようになりました(おっさんの郷愁も混ざりつつ)。


単純に、日本の南のはじっこで独自の文芸の世界が展開されていることに興味を持ったというところもあります。


次回以降、薩摩狂句の歴史や実際の作品をご紹介したいと思います。

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