二次創作でよく見た追放
「ねぇあんた私のパーティから出て行ってくれない。あんた弱いからもういらないのよ。」
二人で夕食を食べている時に私がそう言うと弟である時雨代夏(しぐれ たいか)が驚いた顔をしてこっちに反論して来た。
「え!?いきなり何言ってるの姉ちゃん。冗談は程々にしなよ。それに二人で有名になるまでパーティを続けるって目標を掲げたじゃん。今は僕も死にかける場面が多いけどすぐに追いつくからさ。もうちょっと待ってよ。それに僕を追い出すっていくら強くなったとはいえ一人では無理でしょ。」
「それなら心配ないわ。
まずあんたが抜けたところで私は一人になる訳じゃないの。私はあんたの知らないところで私のパーティに入りたい強い冒険者を募集してたの、そして今日の昼に私のパーティメンバーが三人決まったからあんたを追放出来るようになったの。あんたはもういらないの。
それに私もあんたも有名人になったじゃない。私は『英雄』として、あんたは『英雄の寄生虫』として。
私達の最初の目標も達成したからもうあんたとパーティを組む必要もないの。
分かった?分かったなら明日からパーティを組んでくれる優しい人でも探すか一人でダンジョン攻略でもしなさい。まあ『英雄の寄生虫』とか言うあだ名が広まってるから誰も組んでくれないかもね。
ご馳走様。じゃあ食器洗っといてね。」
そう言ってまだ呆然としている弟を放置して、やる事やって寝た。
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