スーパーマサオワールド 2万字以上6万字以下 11月5日までに本文が20,000字以上60,000字以下であること。なお、中編、恋愛ファンタジー 連作短編等小説の形式は不問といたします。完結

第2話 大阪風の神の誓い ～未来への道、地球儀の魔法～

　主人公は、大学生になったマサオで、普段は普通の大阪っ子として生活していますが、ある日突然、風の神の力を手に入れることになります。

　風の神の力を持つマサオは、未来への道を開くために、神から与えられた特別な地球儀を使うことができます。その地球儀には、人々の運命や願いが反映されており、マサオはそれを利用して人々の願いを叶える任務を与えられます。

　彼が使う地球儀の力によって、大阪の街には様々な夢や願いが舞い降ります。そこで彼は、ギャングや愚連隊といった個性的なキャラクターたちと出会い、恋愛や友情、そして冒険を繰り広げます。

　マサオは風の神の力で人々の願いを叶える一方で、自身の心の中に秘めた願いや未来への道を見つけていきます。彼の力と決意を持って、恋愛や冒険の中で迷いながらも成長していく姿が描かれます。

「大阪風の神の誓い ～未来への道、地球儀の魔法～」は、大阪の風景や方言、そして風の神の力や地球儀の魔法を通じて、魅力的なキャラクターたちの恋愛と成長を描いた作品です。ユニークな設定とファンタジー要素を交えながら、大阪の魅力や愛情あふれるストーリーを楽しめることでしょう。

　4月17日（月）

　マサオは道頓堀にある居酒屋でケイコを待っていた。彼女は東京にいるモンスターを倒すのに大忙しのようだ。久々に有給をもらったらしい。彼女は『Monat《モーント》』（ドイツ語で月を意味する）って勇者組織で働いている。

　マサオは星斗（せいと）大学の図書室で借りた山田悠介の『キリン』ってファンタジー小説を読みながらケイコを待った。優秀な子を作るために非常なまでに努力な厚子って母親は安達祐実が演じるといいかも知れない。厚子は自分を馬鹿にした香織を見返すために英才教育を施す。キリンって息子に最初は目をかけていたがキリンのシミが出来て以来、彼は頭が悪くなってしまう。すると、彼を見放して犬小屋に放り込む。それでもキリンは恨まずに絵の才能を開花させる。

　物語の中心となるギャンググループは、それぞれ独自のテリトリーを持ち、権力と利益を争っています。彼らは、暴力や脅迫を用いて勢力を拡大し、街の裏社会で影響力を持ちます。

　道頓堀には、彼らの本拠地となる秘密のバーがあり、ギャングたちはそこで会合を重ね、互いに力を誇示しあいます。バーでの会議は時に和やかに始まりますが、緊張感と敵意が漂い、戦いの火蓋が切って落とされます。

　戦闘のシーンでは、銃撃戦や格闘戦が繰り広げられます。ギャングたちは道頓堀の街を舞台に鮮やかなアクションを繰り広げ、建物や街路を使って戦術を展開します。闇に包まれた道頓堀の一角では、銃声と拳の音が響き渡ります。

　しかし、戦闘によって街は荒廃し、多くの無関係な人々が巻き込まれることになります。通行人たちは恐怖に駆られ、避難を求める一方、地元の組織や警察もギャングとの対決を図ります。

　物語は、ギャングたちの利害関係や因縁、個々の思惑を浮き彫りにしながら、道頓堀のギャング戦争の行方を追いかけていきます。読者は、街の裏社会にも這入ったような臨場感を味わいながら、勢力争いと不可避な結末に胸を焦がすことでしょう。

　ヘンリー・ヒル濱野空（はまのそら）はアイルランド関西系の父と関東系の母を持ち、物心がついた子供が野球選手やゲームクリエイターに憧れるように、マフィアの一員になる事を夢見ていた。彼は18歳でニューヨーク・ブルックリンミナミの裏カジノでマフィアの使い走りとなり、やがて闇煙草の密売や、偽造クレジットカードの使用などを皮切りに、トラックの荷物強奪や違法賭博・ノミ行為・八百長試合の設定といった犯罪に手を広げていく。彼の一味はポール・ヴァリオ（氷上清史郎（ひがみせいしろう））を長とし、トラック強奪を得意としたジミー・バーク（平田憲一（ひらたけんいち））や武装強盗と殺人に秀でたトミー・デシモネ（中禅寺寛貴（ちゅうぜんじひろき））が同僚であった。

　平田を首謀者とした彼ら3人は共謀し、2011年4月20日に近傍の関西国際空港で現金強奪事件を成功させ、420万を手に入れる。一味は4月25日に同じく伊丹空港で現金強奪事件を起こし、5000万と桁違いの成功を収めた。しかしこれが終わりの始まりとなった。平田と中禅寺は証拠物件の処分に失敗した人物を皮切りに、関わった人物を口封じのために次々と殺害していく。空は強盗事件には直接関わった訳ではないが、計画立案段階からの詳細を知る人物であった。また、空は氷上の組織ではタブーとされていた麻薬密売に関わった事が発覚。頼みの綱の最後の生産分の麻薬も共犯にして妻の萌歌（もか）が自宅捜査を恐れてトイレに流してしまった。さらに萌歌は「私は戦国時代からやってきた」と理由の分からないことを言っている。彼女の父親は三重の甲賀にある忍者組織の頭領だったが、病死してしまったらしい。萌歌は3月11日に起きた東日本大震災のときにこっちの世界にやって来たらしい。いわゆる、タイムクェイクだ。萌歌は敵対する伊賀忍者から逃れるために陸奥国の南部信直（なんぶのぶなお）のもとに逃れた。南部 信直は、戦国時代から安土桃山時代にかけての陸奥国の武将、戦国大名、南部氏第26代当主。盛岡藩の藩祖とされ、南部氏中興の祖といわれた。

　天文15年（1546年）3月1日、南部家の第22代当主・南部政康の次男・石川高信の庶長子として岩手郡一方井城で生まれる。

　第24代当主・南部晴政には男児がいなかったため、信直はその長女の婿となった。しかし晴政と妾の間に南部晴継が誕生したことで晴政から疎まれるようになる。晴政の長女が早世するとさらに関係は悪化し、信直は相続を辞退した。

　その後、晴継が第25代目となったが若くして死去。相続問題が起きる。

　後継者を巡り一門郎党の大評定が行われた。南部家の古い慣習では相続人がいない場合、八戸家から養子を迎えることになっていたが、当時の八戸家にその余裕はなかった。八戸家は一族の新田家から幼い養子を迎えてかろうじて相続している状況だった。

　他の有力候補として、晴政次女の夫である九戸実親（九戸政実の弟）を推す声が多かった。

　しかし、一門の北信愛が「田子九郎信直は晴政の従兄弟、かつ晴継の大姉婿なり。その器量、また他に勝る。まさに家督に立つべき者なり」と発言し、八戸政栄も信直を推した。信愛は武装した将士を田子城に派遣すると、信直を第26代目として三戸城に迎えた。相続時期は不明で、永禄八年（1565年）か天正十年（1582年）といわれる。

　信直は北信愛の進言で、秀吉からの信任が厚い前田利家と交流する。交渉の記録は天正14年（1586年）8月頃から確認されており、以降、前田利家が秀吉との取次を受け持った。

　信直の実父・石川高信が石川城で死去すると、信直は弟である政信を津軽郡代として浪岡城に置いていた。しかし天正16年に政信が急死（大浦為信が毒殺したといわれる）し、為信が叛乱を起こす。信直は救出のため動員を下そうとしたが九戸氏らは動かず、代わりに八戸政栄を派遣。しかし時機を逃して浪岡城は陥落した。

　豊臣秀吉から小田原参陣命令がくると、信直は三戸城の留守を心配して八戸政栄に相談した。「八戸家伝記」にその時の記録がある。

　信直が「小田原に参陣したいので領内の警備を貴方に任せたい。貴方の家は代々王室公家に奉仕し、由縁は他の氏族と異なる。秀吉公から安堵の朱印をもらってやりたいと思うが、近年わが領は穏やかでない。いろいろ考えて時期を待っていたが、今回は貴方の嫡子である直栄をつれて参陣させ、貴方の名代を勤めさせようと思う。参礼して安堵の朱印状を申し受けよう」と政栄に提案した。

　しかし政栄がいうには、「小田原参陣は一番大切である。直栄を軍列に随わしめれば本望ではあるが、あえて直参の礼は望まない。今や九戸が叛乱し、津軽も同様である。これを思うと兵力を分けたり人々を疑うときではない。我々が嫡家とひとしく直参の礼をとれば、力はいよいよ分割され、民衆もまたいよいよ疑いを持つことになる。自家の栄耀を計り嫡家の安危を忘れるよりは、嫡家の付庸となり嫡庶両方の長久を保つ方が良い。後日もし不参の咎があれば、嫡家の方でよろしくこれを解いてほしい」といって肯かなかったという。

　信直は涙を流してその誠忠に感謝し、直栄を伴って三戸を出発した。

　信直が秀吉に謁すると、既に津軽は為信に与えられていた後だった。秀吉も今更間違って朱印状を出したともいえず、代替地のつもりで信直に志和、和賀、稗貫、岩手、閉伊を加増した。それゆえ新たに五郡を付加されたが石高は変わらなかった。

　天正19年（1591年）に九戸政実の乱が起きると、豊臣秀次を総大将とした10万人の援軍が秀吉から派遣された。九戸城が簡単には落ちなかったので、軍監・浅野長政は作戦を変え、政実の信頼厚い長興寺の住職を派遣して降伏を勧告した。部下を思いやる九戸政実は降伏を受け入れ、櫛引氏らと共に城を出た。長政は書簡で約束していたので秀次に助命を願い出たが、秀次は冷淡に全員を打ち首にした。

　文禄元年（1592年）の朝鮮出兵では、信直は病身をおして肥前名護屋城に参陣した。渡海を待っていたが、朝鮮との交渉は秀吉の思ったように進まず、休戦となったため帰国した。

　肥前国より帰国後は築城や諸城の破却に着手するなど領内の基盤固めに専念した。

　文禄3年（1594年）、蔵入地拡大政策の一環として、新田村を蔵入地化し、文禄4年（1595年）10月頃、代官に木村秀勝を抜擢して代官所の建造を行なった。その直接の目的は年貢米の収納にあり、百姓はこれを籾のまま俵に詰めて個別に秀勝のもとへ納め、収納後は蔵に保管する制度が構築された。

　文禄・慶長初期、年貢米の一部は扶持方・賄米にあてられたが、上質米は売却された。米市場は新田村の三斎市と推定され、信直は売却時期を二月に公定することで米市場を統制化に置き、年貢米の確実な地払いを行った。

　九戸戦後、浅野長政から「三戸城は山に囲まれていて豊穣の地にはなりがたい。一方、不来方（盛岡）は城を築くに適当である」と勧められ、自身もその考えを持っていた信直は盛岡城築城認可を依頼した。しかし朝鮮役が起こり、なかなか正式な認可は下りなかった。いつ認可が下りたかははっきりしないが、慶長3年に認可の朱印状をもらったものとみられる。天正十九年の九戸戦後から、盛岡城建築を計画し整地をはじめ、慶長二年の暮には秀吉の了解を得る。慶長三年に認可の朱印状をもらい帰国した。その翌年に信直は逝去し、盛岡城は跡継ぎの利直によって建設、完成された。

　享年54。法名は「常往院殿前光禄大夫江山心公大居士」。墓所は青森県三戸郡南部町の三光院にあり、信直と後室（泉山古康娘）夫妻の墓が現存する。

　晩年の信直は中風を煩っており、秀吉への拝謁や朝鮮出兵の従軍の為に西方へ行くのも苦労していた。死の直前、信直は長女・千代（八戸直栄室）に向けて書かれた手紙では「大事ない、海藻が食べたくなったので、ワカメや昆布を確保して欲しい」と言っていたがその直後の死であった。

「組織を建て直すために金が必要なの」

「けど、この時代とおまえの時代の金は全くの別物だろ？」

　戦国時代には甲斐国（かいのくに）（現在の山梨県）の戦国武将・武田信玄も灰吹法を用いて金貨を製造していり。 この金貨は「甲州金（こうしゅうきん）」と呼ばれ、武田領である甲斐国で流通していた。 甲州金は、幕府や朝廷が製造した公的な貨幣ではないが、日本で初めて制度化された貨幣だ。

　安土桃山時代になると「織田信長」が発布した「撰銭令（えりぜにれい）」によって、良質な貨幣と粗悪な貨幣の価値比率が定められた。

　空は立て直す元金すら失い氷上に泣きついて30万の退職金をもらい受けて「破門」状態となっていた。

　空は自身を消そうとするかつての同僚の追及を逃れるため、松重豊（まつしげゆたか）に似てるマルボウの刑事に金を渡して匿ってもらった。

　これにより氷上と平田は逮捕。中禅寺は今までの喧嘩っ早さと無差別な殺しによる他組織からの報復で殺害されていた。