第63話 お祈り



さっさと生活魔法貰って帰ろうと。


「ならさっそくお祈りしてきますね」


「初めてでしょうからご案内しますね」


「いえいえ、大丈夫ですよお祈りをするだけなので」


「そうですか分かりました、ですがよければ終わった後に少しお時間を貰えますか? この教会にある神の像についてのご説明をさせて貰いたいのです、神の使徒様はご存じかもしれませんが」


「では終わった後お願いしますね、でも神様の使徒でもなんでもないですからね」


「分かりました、そう言われるならそういことにしておきます」


「なら礼拝堂でお祈りしてきますね」


なんか、納得してない気がばりばりするけど、気にしても仕方ないのでスルーして礼拝堂に向かう。


礼拝堂に入るといくつもの神の像と思われる白い石で作られた立派な彫像が間隔を空けて並んでいた、そしてその前にいくにんもの人達が膝をつき祈っていた。


う~ん、案内いらないと言ったけどどこで祈ればいいのだろう、綺麗な女性の像や強そうな男性の像、龍や獣の像もある、どの神に祈るのが正しいのか、まぁ~本当はすぐに分かっていたのだけどね、真ん中にひときわ大きい老人の像が立っていたからだ。


創造神様に似てはいなかったがこの像がそうなのだろう、前で祈ってる人の数も段違いに多い。


そして見ていたら皆ここでまず祈ってから各々別の神のところに行っているからね。


なら私も例にならって老人の像の前で深呼吸をしてから膝をつき神に語りかけるつもりで祈った。


創造神様、便利な便利な生活魔法をくださいませ!


そしてこちらに無事に送ってくださりありがとうごぜぃます、色々つけてくださりありがとう、そしてアイテムとかお金少しほしかったけど言いません。そして司祭様への神託は何なのでしょうか?


そこまで祈り、語りかけると突然周りの景色が一変した。

何もない空間だ、そうあの空間だまだ二日しかたってないからよく覚えてる、そして目の前にはあの時と同じで創造神様がいる。


「すまなんだ」

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