第30話 他の転生者ばなし 原田 戸丸の場合



私、原田 戸丸とまる はキャンプ場に行く途中だったはずだ大枚はたいて買ったキャンピングカーに乗って、意気揚々と目的地に向かって居たのに。


突然、車はおろか、見慣れた建物も何も無いところに私はいた。

目の前には可愛らしい少女がおり、自らを娯楽の神と名乗った。


すぐには信じられなかったが、この状況を考えれば信じぬ訳にはいかなかった。


話を聞くとこの女神の生みの親であり上司でもある創造神のミスで死んだとのこと、色々思うこともあるが今さら考えても仕方ないことでもある。


人なら文句の1つでも言えるが神様に言えることなどない。

せっかく別の世界とはいえ生き返られてくれるというのだ機嫌を損ねて無しになるようなことは避けねばならない。


そしてなにか好きな能力や物などくれるというので、キャンプに関するものを貰うことにした。


この女神様、娯楽のというぐらいだからかキャンプにも興味があったみたいで色々細かいところまでこだわってくれた。


貰ったスキル名は【どこでもキャンプ場】効果はその名前のままでどこにでもキャンプ場を創れるというもので、凄すぎです流石は神様といったところです。


あとは乗ってたキャンピングカーの代わりの物もくれた、馬車なのだが引く馬はゴーレム馬で、全体に結界がかかっており、さらに馬車の中は空間拡張されており、実際の大きさよりも広くなってるので普通にこの中で生活も出来るくらいだ。


「これでキャンプし放題だね、私もしたいくらいだよ」


「なら女神様も遊びに来ますか?」


「ナンパならよそでしろ!」


それを最後に異世界に飛ばされました。

最後に怒らせてしまったかな、でも神様、笑顔だったから本気で怒ってないとは思うけど・・・・・ね。


ふふふふふ、チャンスが有ったら本当に行ってみてもいいかもね


女神がそう思っていた事など当の本人は露知らず

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る