第29話 冒険者ギルドにて
「ヴォードまた来たのかい」
「はい、懐が寂しいので少し町の外で稼いできました。」
「ほう、頑張るね、なら早速カードを見せてみな、討伐記録をチェックするからさ。」
「ほう、かなり沢山倒してきたね、依頼数に届かない半端なものもあるけど、それを差し引いても依頼数回分はあるよ、少し計算と手続きするから待ってな」
そう言って奥に入こうとしたので
「待ってーーぇ!まだ薬草の採取もありますから」
そう大声で言いながらも薬草を取り出していく。
慌てて戻ってきたハンナさんに薬草をみせると、
「あっ、そうだったね、ごめんよ」
それを持ってまた奥に入っていった。
少し待っていたらトレーにお金と前と少し違う色のカードを持ってきた。
「はいよ、まずこれが常時依頼の報酬になるよ6850ギルあるはずだからちゃんと数えるんだよ。」
「あっ、はい、ちゃんとありましたよ」
「あとはこれだね、Eクラスのギルドカードだよ」
「えっ!何で?」
「何でってクラスがEクラスになったからに決まってるでしょ」
「え~と、私Gクラスだったはず、なので上がってもFなのでは?」
「Eクラスの魔物を何回を狩ってくるから、上げない訳にはいかなくなったの、カードについて説明するよ、前と同じカードなのだけど材質はクラスが上がったから変わってるよ、内容は同じだから、あとね魔物の討伐は報酬払われたものは分かるようになってるから安心してね。」
はいカードといって渡されたカードはたしかに前とは色が違った、しかし書かれてる内容は一緒だった。
お礼を言って買い取りの方に向かう。
そういえば買い取りの人鑑定してなかったな、しとこ。
鑑定!
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ローレン 犬獣人 24才
ギアランド国パスクール冒険者ギルド職員・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
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こんなところだ、細かいところは個人情報なのではぶいておく(笑)
そう、獣人さんなのだ、獣人にも各種族がいてあと獣具合も人それぞれらしい、ローレンさんは人の割合が大きく耳が犬耳なのと毛が少し濃いくらいかな。
そして、見て判るようにここギアランドという国だ、そして一応説明しとくとギルドは全世界で1つの組織だが国ごとに個別の組織でもある、だから戦争などの国家間の揉め事があったときは国側につく、ことさらギルド同士で戦うことはしないが国の命令があれば別だ、そして国の命令にすべて従うかというとそこもその国の総ギルドマスターの考え方次第だ。
まぁ~少し説明長くなったけどそんな具合の組織だ。
「買い取りですね、お兄さんまた多いのかな?」
「はい、ウォルフが数匹分と諸々あります」
「そう、ならそこにある台車に積んでくれる」
「わかりました、ほいっと」
そう言いながら、片っ端から出していく、ゴブリンが持っていた武器は買い取りも安いだろうから何かの素材になるかもなので残しておく、スライムの粘液も入れ物無いから出さないでおく、ウサギの肉、自分で調理したいけど今はするとこ無いから全部売っておこう。
「結構あるね、今回は解体してあるんだね」
「ええ、解体の依頼もうけたので出来るようになりました」
「うん、綺麗な仕事してるよ、これならマイナス分はないからと、え~と全部で6750ギルだね、こんなに半日もかからず稼げるならギルドの依頼受ける必要無いなぁ、ハハハハ」
「いえいえ、色々勉強や経験もしたいからこれからも受けますよぉー」
「フフフフ、ならこちらとしても助かりますよ」
そんなやり取りをしたあとお金も貰ったのでギルドを出る。
ギルドにあった時計では17時とあったから、宿に戻ろうと思うけど、食事はついてないから、どうしようかな、お金を払えば食事もとれるけどわざわざ、中で食べなくもいいからなぁー。
露店とかで買って部屋で食べてもいいし、そこら辺のお店で食べるのもありだな。
結構悩む。
う~ん。
「そこのお兄さん、難しい顔してないで、うちで食事してかないかい」
突然女の人に声をかけられた、見たら食堂らしき物とその前に立つ女性がいる客引きだな。
ここで食べていけばいいか。
特に決めてもいなかったしね。
「そうします」
「1名様入りまーす」
中に入ると何か良い匂いする、グーッ、お腹もなるし、そういえばほとんど食べてなかった。
あっ!串焼きアイテムボックスに残してあったの忘れてた。
まぁ~腐らないからあとでいいが。
席に座るとメニューらしき物が板に彫られてあった、うーんどれにしようかな、あっ!麺がある!
お肉と野菜のパスタと!これは食べるしかない、実は俺かなりの麺好きなのだ、ふぅー良かったこっちにも麺があって。
つい勢いよく頼んでしまう。
「このパスタ頼みます、大盛りで!」
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