第28話 他の転生者ばなし 中村 淑子の場合
私は生前、日本で普通の主婦をしていた、特に特徴もないけど優しかった夫、反抗的だけどかわいい息子、女友達みたいだった娘がいた、それなりに幸せだったのに!
なんの因果か神のミスで死に今はここアールラウードの地に立っているのだから。
あの日もいつものように買い物に出てた、そして突然の死、そして神様に会い何がしたいのかと言われたから生き返らせてほしいと頼んだのだけどそれはすまないがすでに魂がこっちにあるから戻すことは無理だと言われたの、神には神のルールがあるみたい。
どうしても無理みたいなので仕方なく別の願いを言ったの、もう一度青春がしてみたいと。
あとは生活に不安なく生きたい、向こうでは特に貧乏だったわけでも無いけど色々不安なこともあった。
だからこっちではしがらみもなく自由に生きたい、そして色々なことがしてみたい、神様にそう言ったら細かいけど色々つけてくれた。
反省は出来てるみたい。
だよね猿でも出来るのだから。
なので今、こっちでも結構いい生活出来てる、商業ギルドと冒険者ギルドの掛け持ちをしてどちらもいい感じでお金が稼げてる、今は借家だけどそろそろまとまった資金が出来るから家を買いたいと思う使用人も雇わないとだし、それと勢いで開いた屋台もそれなりに繁盛してるので別の町にも支店を持ちたいしね。
たまにだけど魔物狩りや薬草採取も楽しいしね。
だから今の生活に満足してる、勿論、独りになったときは寂しいし、特に子供たちのことは寂しいなんてレベルじゃ無い、ご飯とか食べれてるのか洗濯はと考えたらきりがないくらい。
私が死んだことにより保険とかおりてるはずだからお金にはそんなに困ってないと思うけど。
向こうの家族のことはいつまでも思っているけどこっちでは、今更言うけど年齢や見た目がかなり若返ったのどんなけって女性に聞くもんじゃないわ。
だからもうこっちでエンジョイしながら生きていくつもり、それしかないから悲しんでも何も良くならないから。
そう思って生きていこう。
私の名前は中村
完
女性は強いと言うが、そんなことはないと思うそれでも生きていかねばならない。
ワシのミスは色んな所に悲しみを撒いているのだ、少しでも手伝いをせねばな。
神とておごっていては邪するからな。
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