戦国-7

 名古屋に戻る。津久井嘉之介から報告がある。輸入した馬から出た馬痘を元に研究していた種痘が完成したらしい。これで天然痘を大幅に減らせる筈だ。

 牛や豚の畜産業も順調に拡大している。今の所、完全に持ち出しで投資しているだけだが、ある程度の肉の供給の目処が立ったら、唐揚げの時のように料理と共に肉食の習慣も広げよう。種類は少ないものの、野菜を食べる習慣も広めたい。菜種油や胡麻油の生産も順調に増えている。

 今の所、俺と側近達が実験を兼ねてトンカツや天ぷらうどんをたまに楽しんでいるだけだが、いずれこれらも普及させたい。

そういえばキャベツの種をイスパニア人経由で取り寄せている。ヨーロッパではありふれた野菜のはずだ。菜の花が育つのだから、尾張で育つはずだ。待ち遠しい。

 食文化は一部の人間が工夫するより、沢山の人間が工夫する方がより早く、より良いものができる。塩田も工夫し、塩の生産量も爆発的に増えた。 

 何か新しい料理を作ると、何故かしばらくして義輝から俺にも献上するようにと、手紙が来る。生駒だけでなく、奴のスパイが入り込んでいる気がする。害は無いので放置している。

 軍事や技術者に関する物については、弾正が情報部を使ってしっかり押さえているし、もう既に、情報を盗んでも他国ですぐに同じことができるようなレベルでは無くなっている。


 生駒が第二子を懐妊した。それと帰蝶も懐妊。こちらの世界では、高齢出産になってしまうのだが、あまり心配していない。身体も大きめだし、適度に運動して栄養状態が良いせいか、年齢よりはるかに若々しい。信之世界では早死にしたらしいが、そんな気配は全くない。

帰蝶の懐妊は蝮親父も大いに喜んだ。帰蝶に子ができないのが内心少し悔しかったらしい。

 いちおう今では麻酔だって、帝王切開だってできるのだ。清潔、不潔の概念を広めた結果、産褥熱で死ぬ者も我が領内では激減した。 

 その辺りの事は他領に広めても構わないと思ったのだが、何故か織田領の医者は第六天魔王の秘術を使い、その習得のために死体を切り刻むらしいという噂が広まっており、あまり受け入れられないらしい。現在、主上の直轄領、越前、越後から医学留学生が来ているだけである。

 何故、越後から来ているのかというと、上杉謙信、何か思うことがあったようで、酒を減らし健康的な生活に変えたらしい。同盟を結びたいという申し出があり、血族の姫が謙信の養子となり、俺の嫁に来た。お鍋の方である。名前は俺的にはアレであるが、やはり巨乳である。これも帰蝶と生駒にあらかじめ根回ししてあったようで、俺に話が来た時は既に決まった事案となっていた。こちらからも何年かしたらお市の妹が、謙信の養子の景勝の嫁になることになっている。陸続きなので、越後は尾張の経済ブロックに組み込まれ、今まで米の生産と佐渡の金を中心に成り立っていた越後の経済は爆発的に発展を始めた。多少のノウハウの譲渡により、軽工業が発達し始め、まだ未完成であるが、耐寒性の稲を一部で育てる事も始めたのだ。代わりに俺は越後の石油が手に入るようになった。燃やしても臭いだけなので好きなだけ持ってゆけと言われた。ただし将来金になるようなら儲けは半分寄越せとの事だ。しっかりしている軍神だ。のちの事だが、俺から買ったと言うかほぼ奪い取った鉄砲と、自らの軍事的才能により、武田と北条を大いに破り国境をしっかり固めてしまったため、軍事費が大幅に減り、更に越後は発展するのであった。

 お市と言えば、浅井との結婚も無かったのに何故越後に嫁に行かなかったかと言えば、既に婚約していたからである。

 お市は今の時代的には、帰蝶や生駒より遥かに美人である。切れ長の目とふっくらした頬から顎の線、撫で肩でほっそりした体つき。胸も程々。三国一の美女だと言われている。

 ただ、このお市、子供の頃から犬猫に始まり、メダカ、カエルはもちろん狸や狐なんでもかんでも飼って可愛がっているのである。

 熊や猿、狼も飼いたがったが、流石にやめさせた。奴らはペットにはならない。自然の中で生きる動物はお前に飼われて、飢えることが無くなっても決して幸せでは無いのだと諭した。

 犬猫、ウサギと狼やイタチは似ていても根本的に違うのだと。俺の話がわかったのか、数年はペットを増やす事はやめた。大人になったのかと思っていたが、ある日嫁に行きたいと言い出した。では良い相手を探そうと言ったら相手はもう決まっていると言う。相手は誰だと問うと、柴田権六だと言う。勝家である。

 さてこの柴田勝家、織田家の宿老。鋼の忠誠心と獅子の心を持った猛将である。ただ、見た目は先祖返り。大柄な体に、胸板は分厚く見事な逆三角形。短めの脚は当然ガニ股。胸毛だけでなく全身毛むくじゃら。髭も濃く、眉も濃い。目玉はギョロリとしていてどう見ても異相の持ち主。見た目はゴリラか獣人か、絶対何か混じってる感じなのである。この世界では、俺に一度も敵対していない。戦場で死ぬが口癖で、妻も子も無い。同じような亜人型の部下たちと平時は遊郭に入り浸り。給料制に最初に賛同した家臣の1人である。戦では銃撃が終わると部下と共に特注の薙刀を短くしたような物を獲物に、部下と共に嬉々として敵に突っ込んでゆく。白兵戦のエキスパートである。骨法や合気、柔術など格闘技の研鑽にも日々怠りは無い。

 お市め、ゴリラを飼えぬなら、ゴリラもどきを夫にする気か。権六は承知かと問うと、主筋の命に逆らえるはずがないと言う。織田市、恐ろしい子。

 多少、歳は離れているが、この時代では珍しくもなんとも無い。周りからは美女と野獣だとか言われたが、柴田権六、手柄では他の追従を許さぬ実績がある。反対する者は無かった。

 お市の趣味のせいか、夫婦仲は良く、後々2男2女に恵まれた。幸いなことに皆お市に似て美男美女であった。誠にありがたいことである。

 

 生駒が次男を産んだ。茶筅丸ではあんまりなので、信意にした。平成生まれでもある俺としては魔除けの効果があっても、奇妙とか茶筅はちもいただけぬ。続いて生まれた帰蝶の子は女の子であった。世の中にこんな可愛い生き物がいたのかと思うほど可愛い。生駒には申し訳ないが、どうにもこうにも可愛いのだ。差がつかぬよう、均等に顔を出すのが精一杯であった。

 蝮親父も理由をつけては帰蝶の元に入り浸っている。おまえ、去年若い妾に女の子を産ませてたろう。知ってるぞ。俺の貴重な時間に割り込むんじゃ無い。絶対嫁にやらんとかほざいてる。それは俺のセリフだろう。

 女の子の名は蝮が慈光と名付けた。坊主じゃないぞとか裏荒野に入れるつもりかとかちょっと思ったが、帰蝶が喜んでるので、俺も文句はなかった。

 

 永禄9年の末。弾正の暗躍もあり、伊勢志摩の北畠と九鬼が帰順してきた。尾張周辺の発展に取り残されつつある事にも、思うところがあったらしい。

 俺としてもありがたい。戦となると、金もかかるし、将来の日本国民を減らすことになる。

俺の目は既にこの国の統一後を見はじめていた。裏切られないかって?今の所、そんな奴はいない。好きこのんで貧乏になったり、生活レベルを落としたい奴はいないからだ。領地を欲しがる武士の動機はそれによる増収なのだ。他の物で増収が叶い他者からそれを奪われないなら無理に戦がしたい者はあまりいない。


 実は蒸気機関がもう少しで完成する。子供にポンポン船のおもちゃを作って遊んでいたら、皆が集まってきた。文部科学部の人間も来て、さすが上様と褒めまくる。気を良くして、蒸気機関というやつを作れるなら、大舟を櫂や帆に頼らず動かせるんだと言ったところ、半日ばかり文部科学省で講義をさせられた。そしたら、頭の良い奴がいるもので、本当に作ってしまったのだ。それに越後から、石油が手に入ったので、ガソリンや、ディーゼルエンジンは無理にしても、焼玉エンジン位は作れそうだ。その前に鉄がいる。今度こそ反射溶鉱炉も作らねばなるまい。蒸気機関が完成したら、船に積み、使えるかどうかを試したいと思っていたが、九鬼水軍の九鬼嘉隆君が配下になった。これこそ神の思し召し。速い船を作るための実験ならなんでも喜んで参加してくれる。爆発したり、沈没しても海の男だ。きっと後悔は無いに違いない。 


 弾正とこたつに入って、仕事の中休みに、みかんを食べている。本当は帰蝶や生駒と入りたいものだが、仕事中だ。仕方がない。

 不意に弾正が問いかける。

 「上様、あなたは一体何者なんです?」

「俺か?俺は見ての通り織田信長じゃ」

「そんな事はわかっております。その織田信長様はなぜ、医術や薬、武器、その他の聞いたこともない技術や料理、食材まで知っているんです?」

「それは熱田大神のお告げじゃ」

「医術や薬ならともかく、熱田大神が、カツ丼の作り方を教えるってのは、少々無理がありますな」

 なかなか鋭いおっさんだ。最近では俺の懐刀と言われる側近中の側近。全く私心や権力欲を表に出さないため、昔からいる家臣団ともうまくやっている。要は卓越した秘書であり、執事なのだ。これ以上の発展のためには、こいつには、俺の事情を話しておかねばとは、常々考えていたのだが、今がその時かもしれない。

 「誰にも言うなよ。実は俺には熱田大神のご加護か何かで、未来の記憶があるのだ。そのため100年後、200年後の知恵を使うことができる為、カツ丼を作れるというわけだ」

「どうした?驚かぬのか?」

「奇怪な話ではありますが、筋は通っておりますな。今の織田の有り様から、今までの上様の行動全てに矛盾しません」

意外と動じない。やはり大物である。

「もう一つお聞きして宜しいでしょうか?」

「なんだ?」

「上様は、その未来の記憶を使って何を成されようとしているのです?」

「俺は49歳の時、部下の明智光秀という男に裏切られて、天下統一目前で非業の死を遂げるらしい」

「それに更に何百年か後、世界の未来はイスパニアやポルトガルのような紅毛人に支配されて、それに逆らったこの国は大戦に負けた挙句、人の誇りも自信もなくして自分達が何者なのかも忘れて小さくなって生きておる。そんな事ごとが俺は嫌であれこれ変えようとしておる」

「予定では親父殿も、蝮親父も、帰蝶も死んでおるはずだが、俺の働きで元気に生きておる。

未来は変えられるはずじゃ」

「カツ丼やその他はそのついでの俺の趣味じゃ。人は所詮食って寝て、アレをして子を成して死ぬのが定めぞ。食うを充実させないと人生の彩りが寂しいからのう」


 弾正は少しばかり無言でいたが、

 「誠に面白うございますな。この弾正、非才ではありますが、上様のため一命を賭して働かせていただきます」

 そのあとは何事もなかったように、雑務を片付け始めた。この男、俺の知る歴史では、旧主を殺し、将軍を殺し(現実に手を下したのは息子だったが) 奈良の大仏殿を燃やして、俺に何度も反抗した挙句に城と共に自爆したのであるが、この世界の弾正はそんな、破茶滅茶キャラでは無い。腹に一物も二物も持っていそうだかが、基本思慮深い人間に思える。蝮親父も伝わる人物像と違う。お市に至っては問題外である。人のキャラクターは俺の行動で変わるものでは無いので、やはり世界が違えば人も違うものだと素直に受け入れている。俺だって前の世界から移ってきて事情を知らない人間がいたとしたら別人だろう。

 

 ルイス・フロイスと言う宣教師が尋ねてきた。九州を中心にじわじわとキリスト教を広めているらしい。情報部が顕如への嫌がらせに、摂津での布教を密かに援助している為、まんざら縁がないわけでは無い。織田領での布教の許可を求めてご機嫌伺いに来たらしい。イエズス会は、貧しく、過酷な生活の中で、神への救いを求めねばやってられないような文明の遅れている地域へ行って、医療活動や、援助などを与える事によって信用を得て勢力を広げている。というのは表向き。実は国軍などとも密接に結びついた、準軍事組織なのだ。


 生活水準がこの国ではダントツに高く、熱田大神への信仰があつく、仏教もこの地ではまともな宗教活動をおこなっている。最近では何故か熱田大神に帰依したとする第六天魔王を信仰する者達が増殖しているこの地では布教しても広がるまいとは思ったが、1箇所の教会の設立を認めた。

ただし、この地の武器や技術を持ち出すのは禁止。意識せずに見聞きしたものは構わないが、諜報活動や技術者の勧誘などをした場合は、この地のキリスト教徒も含めて全員、首チョンパであると伝える。

 俺が言うと説得力があるらしく、真顔で、神に誓ってそのような事は致しませぬと宣誓した。


 フロイスは、イスパニアの珍奇な物などを沢山献上してきたが、その中黒人奴隷がいた。

身長は2mを超え、堂々たる体躯。彫刻の様な肉体を持っている。身体中古傷だらけ。戦士なのか、奴隷として傷つけられたのかはわからない。目に光は無く、全てを諦め、捨て去った人間の目だ。

 そうだ、失念していた。イスパニア人どもは奴隷を売買するのだった。この時代、ヨーロッパには白人の奴隷もいたし、殊更黒人を奴隷にしていたわけでは無いのだが、文明的に遅れていた地域の民を奴隷にする方が楽なので、圧倒的に有色人種の奴隷が多い。そしてあろうことか、こいつらは俺の同胞、日本人もマニラあたりに売っぱらっている。神の元の平等を説くくせに、ふざけたことをしている。

 満面の笑みで礼を言い、尾張産のワインなどを馳走して、布教の足しにしろと銀を持たせて帰す。そんな俺を弾正が、ニヤつきながら見ていた。

 

 フロイスが帰ってすぐに、黒人奴隷を連れてこさせた。風呂に入れ、着物を着せた。つんつるてんだが、こんなでかいやつの着れるものなんて用意してない。我慢してもらう。早急に何か仕立てさせよう。


 「名はなんという?」

イスパニア語で俺が尋ねる。先程は通訳を使っていたが、実は俺はイスパニア語が喋れる。信之の知識ではない。場合によっては敵となる可能性もある為、言葉が喋れないとまずいと考えたからだ。ちなみに、皆で習ったため、弾正を含め、幹部のかなりのものは、読み書きを含めイスパニア語が使える。世界的にはこの時代の公用語なのである。舐められてはいけない。

 俺がイスパニア語で喋ったのを聞いてびっくりしたようだが答える。

「ヤネン」

「奴隷から解放してやる。この国には奴隷という身分は無いのだ」

「故郷に帰りたければ、連れては行けぬが、銭をやる。お前の才覚で帰るがよい」

「オレノコキョウハ、ハクジントタタカッテ、ミナゴロシニサレタ。モドルトコロナドナイ」

「では、俺のもとで働くか?給料も出るぞ。

いずれ白人とも戦えるかもしれん。そうなれば村の敵討ちも出来るぞ」

信じられないような顔で、俺を見ている。続いてみた弾正が無言で頷くのを見て、この元黒人奴隷は俺の前に平伏したのであった。

「今日からお前も俺と同じ日本人じゃ、黒岩弥助と名乗るが良い」

 落ち着いたら、権六と模擬戦をさせよう。見かけ倒しでなく、そこそこ闘えるなら、尊敬されて受け入れられるだろう。

 

 弥助と他の者を退出させて、弾正を近くに呼び、話しかける。

「人を牛馬の如き身分に落とすような事は許せぬ。奴らは日本の民もマニラあたりに売っておる。徹底的に堕落させい」

「それと、他領で一向宗との対立を煽って共倒れを狙おう」

「今まで、こちらから表だって攻めたことはなかったが、天下の統一を早めなければならぬかもしれぬ」

「キリシタンには何年も前から、こちらの者を送り込んでございます」

「毛利に対する調略も順調でありますれば、そこがなんとかなれば次は九州でしょうな。武田と北条は謙信殿が抑えておりますので、その後になりましょう。まずは日本の経済の中心である西側を支配すれば、東側は黙っていてもこちらになびきましょう」

 この日はなんの変哲もない春の1日であったが、俺にとっては特別な日となった。


 津久井嘉之介がスパークリングワインができたと言って持ってきた。何年振りのシュワシュワだろう。飲んでいて、少しうるうるしてしまった。シュワシュワを飲むとアレを思い出す。あぁ、生きているうちにビールをもう一度飲みたい。嘉之介の仕事は、別に飲食物専門でなく、メインは主に医療や薬なのであるが、発酵と医療は切っても切れない関係にあるのと、造り酒屋の息子でもあるので、俺のために色々な酒を開発してくれるのである。

 周りの者にも試飲させたところ、スパークリングワインはことのほか好評で、ブドウの作付けを増やし、大量生産に向けて設備投資する事になった。甘味もあるので、女性陣のウケも良い。今回できた分の半分を、帰蝶達に持ってゆかれた。


 小型の蒸気船が出来上がった。実験船であるため、まだまだ完成度は低いが、九鬼嘉隆は鼻高々である。風 スクリューと軸の密閉がまだ完全でないため、外輪船であるが風向きに関係なく進めるのだ。まだある程度の速度を出すためには帆の併用も必要ではあるが。それだけではなく、竜骨と甲板を持つ、従来の和船とは全く違う構造となっており、これは外洋まで出られる蒸気船開発の第一歩である。ただ、今後海戦があるとしても余程の理由がなければ出動することはない。これは最重要機密であり、一部の者しか存在を知る事はない。イスパニア辺りに、技術が渡るような事があってはならないのだ。九鬼嘉隆と研究者達の手柄は裏から褒賞を貰えても、表立って称賛されることはないのが可哀想であるが、そこは我慢してもらおう。最終的には鉄製の軍艦を何隻か作って、ヨーロッパ勢をアジアから駆逐できるような世界最強の艦隊を作る予定なのだ。

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