9 テーマ:アイドル・音楽

これで作ってね:アイドル・音楽

主人公の過去:慈愛:正位置

主人公の現在:勇気:正位置

援助者:清楚:正位置

主人公の近い未来:幸運:正位置

敵対者:厳格:正位置

結末:節度:逆位置


 主人公はこれまで家族愛をテーマにポップスを作成してきた作曲家である。(慈愛・正)すでに60を超えたため現役を引退して、子供や孫の面倒を見ることを生きがいにしていた。

 しかし、ある時、孫からバンドを始めるので曲を作ってほしいと言われ、快諾すると、ゴリゴリのヘヴィメタルバンドにあこがれたV系のバンドであることを知る。全くの門外漢の曲調であったが、かわいい孫のために、V系ロックの作曲を行うことを決心する(勇気・正)

 V系ロックの作曲家には全く当てがなかったため、途方に暮れていると、孫の母親(自分の息子の嫁)から初心者向けV系の曲をめちゃくちゃ紹介される。彼女については、息子を立てる清楚な娘であると感じていたにもかかわらず、実はV系を推しまくる女の子であることを知る。

 あれよあれよというままにV系バンドのライブを最前列で見ることに。初めて知るバンドであるが、どこか懐かしい気持ちを感じ、いつしか新しい曲との出会いに喜びを感じ、ノリに乗ってしまう。

 ライブが終わると、V系バンドのボーカルから声をかけられる。ボーカルは主人公が作った歌が大好きで、主人公を尊敬していると熱弁される。その思いに、自分の作っていた曲が垣根を超えて届いていることを知り、逆に、V系ロックについて偏見を持っていた自分を恥じる。音楽に上下は無く、誰かを求めたり、助けたりすることが曲の持つ力であることを再確認した主人公は、ボーカルや義娘の力を借りてV系ロックの作曲を始める。

 しかし、作曲しても過去の自分の作ったルールや創作方法から抜け出すことができず苦しむ。(厳格・正)そこで、自分だけで作ることを止め、演奏する孫と共に作ることで自分の殻を抜け出そうとする。ついに、作り上げた曲を演奏する当日。ベースが体調不良でライブに出演が出来なくなってしまう。そこで、急遽主人公もメイクをして、ライブに出演することになる。

 ポップスの大御所であった主人公がV系ロックに出ると知り、多くの見物客が集まる中、主人公は孫を始めとしたメンツに曲を多くの人に届けることのすばらしさを語る。そのライブはポップス、ロックの垣根を超え、多くの人を熱狂の渦に巻き込み、見事伝説のライブとなった。

(17分)

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