10 テーマ:アクション
これで作ってね:アクション
主人公の過去:変化:逆位置
主人公の現在:幸運:逆位置
援助者:至誠:正位置
主人公の近い未来:解放:逆位置
敵対者:生命:正位置
結末:信頼:正位置
主人公はこれまで凄腕のヒットマンとして闇の中で生活していた。その腕は高く、殺しの斡旋をしている組織から、「まず暗殺を頼むなら主人公」と呼ばれるまでになっていた。(変化・逆)
ある日、殺しの斡旋をしている組織から一つの奇妙な任務を受ける。それは、「主人公の幼馴染と子供を生み」そして「その子供を10歳になったらその手で殺せ」というものであった。この幼馴染は幼い頃、主人公のせいで視力を失ってしまったため、常に主人公が身の回りの世話を焼いていた。この任務を受けなければ、ありとあらゆる酷い手段で持って幼馴染ともども殺す、と言われ、さらに、報酬はその子供を産み育てる期間中常に法外な金額で振り込まれるとのことで、主人公は依頼を受けることになる。(幸運・逆)
主人公は幼馴染に、愛・青春の恋心・後悔・贖罪など様々な思いがあり、今まで一歩引いていた態度であったが、依頼の遂行のために、幼馴染に結婚を申し込む。念願の夢が叶ったと大粒の涙を溢れさせて承諾した幼馴染に、さらに良心の呵責を得る。
子供を産むという任務もあり、常に苦悩しながら表向きは良い家族関係を作る主人公。そして、ついに殺害対象である子供が生まれる。
その子供は生まれた時から並々ならない身体能力・知力・精神力を持っていた。主人公は苦悩もあり、あまり子供を愛すことができずに、家に帰ることが少なくなり、殺しの依頼の量が日に増えていった。
そして、子供が5歳になった誕生日。異常な関係で精神をおかしくしてしまった主人公は、まだ任務遂行日になっていない子供に向かって銃を向ける。そして、殺そうとした瞬間。子供が主人公を蹴り飛ばし、自分の銃を向けた。
そして、「私にはお前が殺したある人間の怨霊がついている。お前には贖罪を行なってもらう」と子供ではない声で話し始める。そして、主人公は、子供に取り憑いた霊に言われるがまま、任務外の殺しを始めることになる。主人公に依頼した依頼主、殺しの斡旋の組織の幹部、難題とも言える殺しをその能力で次次と処理していく主人公。しかし、不思議と主人公は贖罪をおこなっていくことで、自分の心が軽くなることを感じていった。
主人公はヒットマンをやりたくてやったわけではなかった。ただ生活に困って、始めた仕事が思いの外うまくいってしまっていただけだった。しかし、その仕事を行っていくたびに恋していた幼馴染と疎遠になっていくのを感じていた。しかし、贖罪の殺しをおこなっていくたびに、幼馴染を好きだった思いが増していき、そしてこれまで全く好きでなかった子供に、親の情が芽生え始める。
そして、子供の10歳の誕生日。今にして思えば、あの依頼は、今日この日を予測したものだったのだ。主人公は暗部に潜む、金だけに誠実な陰陽師の場所を掴み、子供から怨霊を剥がす方法をこれまでの全ての報酬を払って、教わる。その方法は、陰陽師が特注で作った銀の弾丸を子供の心臓から3ミリ離れた点穴に打ち込むことで、怨霊を祓うことができるというものだった。(至誠・正)
10歳の誕生日。何もかも知っているような顔をして子供は主人公と向かい合う。ついに子供と主人公とが殺し合う。激闘の末、主人公は子供から怨霊を剥がすことに成功する。晴れて、主人公は子供と幼馴染を正面から愛することができる精神を得る。
主人公と幼馴染、子供はこれから殺しによって恨まれた多くの人間に追われていくが、彼らの間には常に本当の笑顔が浮かべられている。(信頼・正)
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