3 テーマ:料理・グルメ
これで作ってね:料理・グルメ
主人公の過去:寛容:逆位置 → 味の想像しかできないように知識をインストールした。
主人公の現在:調和:正位置 → 管理された箱庭の世界で旨い味を作成できるグルメメイキングという職業についている。が「神の味」を探求したために箱庭から追放される。
援助者:幸運:正位置 → 生活能力が皆無の主人公だが、箱庭の組織に拾われて、生活できるようになる。また、料理長が料理を教えてくれるようになる。
主人公の近い未来:信頼:正位置 → 料理を習得した主人公はおいしい料理を作成して、組織からの信頼を得る。そして、「神の味」の探求のため、組織を利用して箱庭の中へ向かう。
敵対者:知恵:逆位置 → 箱庭の中で情報管理を遂行する「セキュアカーネル」
結末:清楚:逆位置 → 箱庭を破壊した大犯罪者として処刑。
主人公は遥か未来の箱庭でグルメメイキングと呼ばれる職業についている。この箱庭は全ての物事が管理されたSF的世界で、すでに、料理は作るものではなく、想像することでその味や見た目が反映されて出力される人工物に変わっていた。
その中で、主人公は味、見た目、香、全てが細部まで想像することができる能力の持ち主で、生計を立てていた。この能力を得るために、主人公は料理の知識デバイスをインストールすることを選んでおり、もはや料理を想像すること以外は何も生活能力がない状態である。
ある日、主人公は「神の味」の存在を知る。この世のありとあらゆる美食を追求した「神の味」はしかし箱庭の中で探求が禁止されている。そこで主人公は分かっていても抗えず探求を始めてしまったために、「セキュアカーネル」と呼ばれる存在によって、箱庭から追放される。
そこには、箱庭から捨てられるゴミで生きている世界があった。主人公は料理を想像することしかできないため、ほぼ生き残ることはできないかと思われたが、追放された人を救う組織があり、何とか命をつなぐことができた。
味の想像しかできない主人公は料理を作ることすらできず、その組織の調理場の下働きとして皿洗いやゴミ捨て場等で働くことになる。始めは何もできない主人公だったが、次第に生活に慣れ始め、調理場の中で料理長に働きを認められ、少しずつ料理を担当させてもらえることが増えてきた。
そして、主人公は料理とはどのような過程を得ることで実際に作成できるのか知識を得ていく。この知識と味の想像ができるという能力が嚙み合わさり、おいしい料理を作る調理場として、組織の信頼を得ることができるようになる。
しかし、主人公には悩みがあった。味の想像ができるものの、箱庭の外では料理方法を知ることができない料理がいくつもあった。次第に、それらを再現したいと思うようになった。そして、最後にたどり着いた「神の味」の再現を行いたいという夢を持つことになる。
組織は箱庭世界を壊すことを目標にしており運動を起こしていた。そこで主人公は組織の仕事を手伝いながら、箱庭の中に戻って、料理方法の知識を得るとともに、「神の味」の元となった「神のレシピ」を管理世界の中枢から盗み出そうと画策する。
管理世界の中で、組織の助けや犠牲を受けて中枢へとたどり着いた主人公だったが、しかし、「神のレシピ」は実は「人肉」や「病原体」など、人間がタブーとしていた素材からできていることが分かり、愕然とする。味の知識データがある、ということは誰かが人体実験を行って、そういった味のデータを抽出していたのだろうと理解する。
箱庭として管理され、幸せな世界であっても、人のグロテスクな探求に終わりはないことに気付いた主人公は、箱庭を破壊し、大犯罪者として処刑されてしまう。
(31分1秒)
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