2 テーマ:旅行・ロードムービー
これで作ってね:旅行・ロードムービー
主人公の過去:節度:正位置
主人公の現在:変化:逆位置
援助者:勇気:正位置
主人公の近い未来:創造:正位置
敵対者:清楚:正位置
結末:慈愛:正位置
これまで旅行などしたことのない主人公はすでにアラサーを超えた。自分の領分を犯さない。自分ができることしかしない、という信条で仕事をこなしており、仕事仲間から、誠実に取り組むがどこか物足りない、そんな人間評価を受けていた。(節度・正位置)
31歳の誕生日、いつもと同じケーキ屋さん、いつもと同じワイン、いつもと同じ部屋で、一人誕生日を祝う。それが彼の誕生日の全てであり、変わるものはただローソクが示す数字だけだった。いや、そのはずだった。(変化:逆位置)
ケーキ屋さんからケーキを受け取ったその時、ケーキ屋さんから商店街の福引券を渡される。一等はフランスのルーブル旅行。しかしそんなことにも気を止めず、主人公は6等のお米10kgがいつも自分の買う銘柄であることに気が付く。引き換え場所も家の近くだ。それでも主人公はなぜ引こうと思ったのか分らない。普段の自分ではあり得ないであろう選択に、誕生日だから、と言い訳をつけて福引券を引く。
あたったのは1等だった。悲嘆にくれる主人公にさらに追撃が来る。1等の旅行券は、奇特な資産家の一人が寄付したもので、ルーブル美術館に行って、資産家を満足させるような写真を取ることが条件になっていた。さらに絶望する主人公。
引き換え所の人曰く、資産家には絶対に逆らえず、必ずあてた人に行かせることが条件だったらしく、引き換え所の人に渡そうにも断られる始末。そんなに言うのであれば、資産家に直接談判したらどうか、と言われ、後日資産家の所へいく。資産家の所に行っても、案の定、主人公を無視して必ずルーブルで写真を取ってくるようにいう。(創造:正位置)それでなければ、この街から出て行ってもらう、とのことだった。悲嘆にくれながら、日程を決めた主人公は帰路に就く。
しかし、そこで突然女の子から声を掛けられる。資産家ルーブルツアーに自分も連れて行ってくれと言い出す。ルーブルツアーのガイドからホテルの予約、さらに、写真を取ることまでも肩代わりしてくれるとのことで、資産家とやりあって疲れていた主人公は日程と集合場所を伝えて、帰路に就く。
ルーブルでデートに似た体験をする主人公。この女の子は写真だけは下手だった。写真のタスクをこなすことはできないと判断した主人公は写真を肩代わりしようと機材をあずかろうとするものの女の子からは断られてしまう。
実は、女の子は資産家の娘で、写真家になりたいがどうしても資産家から反対されている。今回のルーブルについて言って、見返してやりたいという。
主人公はそんな女の子に同情して、一緒に写真について試行錯誤しだす。
ルーブルから帰宅し、資産家に持っていくと、ことごとく写真に没がつけられていき、その癖から女の子が同行したことを見抜かれてしまう。ただ、一枚だけ、主人公が撮った「女の子が写真を取っている写真」がとても良いと資産家から評価を受ける。これは、その瞬間の女の子がとても素敵な顔で写真を取っている瞬間で、思わず手が動いたモノだった。
いつも女の子が撮った写真という結果ばかり見続けていたが、実際はこんなに良い表情で写真を取っているんだ、ということに気付いた資産家は女の子を呼び寄せて、写真家の夢を認める(慈愛:正位置)。そのシーンを見た主人公は、今までの自分も同じように、結果を第一優先にルーティンをこなしていたことに気が付く。
シーンは切り替わり、主人公は元の仕事に戻る。そんなことに気が付いても、仕事に反映したり等とはもはや思うことはできなった。しかし、彼のルーティンの一部に、具体的には、デスクの上に一枚の写真が乗っている。それは、写真を取っている彼女を撮っている自分を撮った写真(資産家がいないと取れない)である。主人公は「初めての写真」という本をもって、外を出る、という所で終了。
(31分44秒)
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