私の受験はどうだった?
世の中には音楽に価値を置く者、スポーツを大切にする者などさまざまな人がいますが、私の家族、というより親戚全体、勉強がとても大切だと思っていました。
そのせいか、親戚一同全員エリート大学出身で、私の父親と曾祖父、祖父、祖父祖母の兄弟、叔父様叔母様方のほとんど全員が難関国立大学を卒業しましたし、大学へ行っていなかった祖母(両方)やそもそも外国人の母親も、学校で勉学に関するメダルをとったり、「赤い卒業証書」と呼ばれる成績優秀者しかとれないものをとったりしていました。
その家族に生まれた私へのプレッシャーはすごいものでした。特に私の従兄は国内最難関と言っても過言ではないような高校へ合格したので、私はよく比べられみじめな思いをしていました。
ちなみに父親は受験に失敗して他の兄弟と比べると少し(ほんのちょっと)だけ学歴に負けていたので、彼らと比べるとあまり自信なさげな様子だったのです。
私は父親を元気づけたいと思っていましたが、勉強が嫌いなのもあり、ブラック部活に入ってしまったのもあり、高校受験は第一志望の学校を落ちてしまいました。
落ち込む間もなくすぐにコロナのせいで、入学式がないまま自宅軟禁状態となり、私は勉強というものをまた忘れていきました。
自宅軟禁が終わって、学校へいくことができたのは6月でした。しかし、コロナを警戒してか、授業が終わるのは午前。お弁当を食べることもできません。やはり勉強への緊張感は身につかず、私の定期試験の成績はひどいものとなりました。
塾へ行こうという決断をしたのは、二年生の7月でした。模試でなかなか成績が伸びないのと、友人が夏勉強を頑張ろうと言ってくれたので、一緒にとある塾の無料体験へ行きました。私はそこを気に入り、入会することを決めました。
映像授業の難易度を決めるためのテストをそこでしたのですが、私の成績はひどいものでした。自分の行きたいなと思っていたレベルの大学にはまったく届かなさそうだったのです。私は行きたい私立の大学群の中で一番易しい大学を目標として選び、映像授業も高校一年生レベルからやりなおすことになりました。
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オリジナリティあふれる小説を書いているので、そちらもぜひよろしくお願いします。
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