私の受験はどうだった?②
塾に入った瞬間、私はたくさんのことを学ばなければならなかったので、勉強漬けになりました。今まで「え? 勉強時間?」という感じだった私にはとてもよかったと思います。
入会したのは7月でしたが、8月の模試で私の偏差値はぐんと伸び、4も上がりました。有頂天になった私はそのまま真面目に映像授業を続けました。映像授業はとてもわかりやすいのですが、団体と比べてやる気が出にくいという欠点があります。しかし、私は最後まで計画通り進めることができました。
10月の模試を受けたとき、私の模試は8月から6上がりました。入会したときより、10以上も伸びたのです。塾長はこれに可能性を見出したのか、私に志望校を上げないかという提案をしてきました。
それでおすすめの授業を紹介したり、その私立大学のトップといっても過言ではない大学の利点をずっと話してきました。
私は嬉しいというより困惑していました。今までカスのようだった自分がその大学に……? 嘘だろう? と思っていました。
ですが、結果的に挑戦してみたいという思いが強まったので、父親に授業の予定表を見せたのですが、「多すぎる! ダメだ!」と言われてしまいました。
そうです、父親が大学受験に失敗したのは「勉強しすぎたから」なのです。高すぎる大学を志望し、それにむかって一切の休息もとらず、勉強し続けた。だから受験直前に重い病気にかかってしまい、二浪することになってしまいました。父親は私が同じ運命をたどるのではないかと心配になったのです。
しかし、私は譲りたくありませんでした。それで長時間の面談を行い、とうとう父親は折れてくれました。
父親はひとつの条件を出しました。一週間に一日は必ず休む日を設けるというものです。これによって、たまった疲れをその日に発散させることにしたのです。
そのまま私はまた以前のようにたくさん増えてしまった授業を一つ一つ受けていきました。3年生になり、10月のときのような高い成績をとることはなかったのですが、以前よりはずっといい成績をキープし続けました。
クラスのかなり大きい割合の生徒は推薦、もしくは公募を選んだのですが、私の親戚は「推薦なぞ許さん」というオーラを出していたのと、私は先生に媚びを売るのが苦手で嫌いだったので、数少ない一般受験生同士でかたまってなんとか生きていました。
1月になり、私は共通テストを受けました。そして結果は……爆死です。
共通テストの模試で、私は普通得意な英語ではかなり高い点数を取るのですが、リーディングでそれよりも10点も低い結果を出してしまったのです。国語はもっとひどく、現代文でやらかしてしまい、20点も低くなってしまいました。(逆に最後まで足を引っ張っていたはずの世界史はめちゃくちゃ点数がよかったです。)
ちなみにおそらく原因は前日に休みをとらず、一日中共通テスト模試の過去問を解いていたからだと思います。
私はパニック状態になりました。もう世界の終わりが来たような気分でしたが、なんとか2月までに立ち直りました。
私はまず滑り止めを受けにいきました。家から会場がとても近かったのですが、母親についていってもらいました。あとで詳しく言いますが、一般受験の人は絶対に親と一緒にいったほうがいいと思います。そのすべり止めは過去問を2年分しかやったことがなく、あまり対策してなかったので手ごたえはなかったような気がして怖くなりました。のちのち朝、寝ているときに起こされて「受かったよ」と親が報告してくれたのですが。
しかし、その結果が来る前に第二志望を受けに行きました。第二志望といっても実質第一というような感じで(第一志望でC判定をとったことがないため)とても緊張していました。その大学は普通の入試方式、共通テスト利用、独自問題方式の三つがありましたが、私は全部受けました。志望が高い大学はたくさんの方式で受けたほうがいいと思います。その分だけ受かるチャンスが増えるからです。
以前志望校だった学校も受けました。結果的に受かりました。
そしてその次の日だったか忘れましたが、第二志望の結果がでました。
合格です。共通テストは14番目の補欠(落ちると思ったので一番驚いた)、普通の入試方式と独自問題方式は両方とも受かりました。それでほかの滑り止めの受験をキャンセルしました。(合格発表の時間帯が来るたびに父親が仕事中なのにも関わらず「どうだった?」とメールしてきて面白かったです。)
残るは第一志望です。第一志望の大学は4つの学部を受けました。一番行きたかった学部を受けた日は雨でした。その学部は英検利用含めるものでしたが、私は準一級に受かることができなかったで、失敗しました(英検についても後で詳しく言います)。その他三つもかなり対策しましたが、全部落ちました。
しかし、私はあまり悲しみませんでした。第二志望でかなり高い学歴ですし、周りに威張r((殴。外国語教育に力を入れているので私にぴったりです。つまり、満足のいく受験になったし、父親も自慢げでした。
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オリジナリティあふれる小説を書いているので、そちらもぜひよろしくお願いします。
Fairies
https://kakuyomu.jp/my/works/16816700428703928422
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