33.【御庭番のくノ一ちゃん ~華のお江戸で花より団子~】裏耕記さん
https://kakuyomu.jp/works/16817330648396863095
あらすじ(作品ページより引用)
御庭番衆には有能なくノ一がいた。
彼女は気ままに江戸を探索。
なぜか甘味巡りをすると事件に巡り合う?
将軍を狙った陰謀を防ぎ、夫婦喧嘩を仲裁する。
忍術の無駄遣いで興味を満たすうちに事件が解決してしまう。
いつの間にやら江戸の闇を暴く捕物帳?が開幕する。
※※
将軍となった徳川吉宗と共に江戸へと出てきた御庭番衆の宮地家。
その長女 日向は女の子ながらに忍びの技術を修めていた。
日向は家事をそっちのけで江戸の街を探索する日々。
面白そうなことを見つけると本来の目的であるお団子屋さん巡りすら忘れて事件に首を突っ込んでしまう。
天真爛漫な彼女が首を突っ込むことで、事件はより複雑に?
周囲が思わず手を貸してしまいたくなる愛嬌を武器に事件を解決?
次第に吉宗の失脚を狙う陰謀に巻き込まれていく日向。
くノ一ちゃんは、恩人の吉宗を守る事が出来るのでしょうか。
そんなお話です。
☆☆☆
第33弾です。
裏耕記さん、ご参加ありがとうございます。
12月からライフスタイルが変わってまして、ちょっとドタバタしてるせいで、更新が滞ってます。
申し訳ありません。
がっつりネタバレ含みますのでご注意ください。
人情活劇のような雰囲気があります。
あんまり見たことないのでイメージですが。
特徴的なのが、その地の文です。
地の文というより、ナレーションに近いのかもしれません。
講談のような語り口調です。
それこそ暴れん坊将軍とかこんな感じです。
暴れん坊将軍というか、時代劇全般ですが。
入りに当時の風習とか文化、水戸黄門なんかだと、地理についての説明があって、そこをキーにしてトラブルが始まります。
今作もそうですが、こういう掴み方というのは、読者が受け入れやすいのかもしれません。
以前、異世界を書く時に、いきなり世界観をドンと書くと、読者が溺れてしまうので、浅瀬から気が付けば深みにいるようにしたほうがいいのかも、と書きましたが、今はこうですが、昔は……みたいな書き方がしてあると、現実と虚構の境界線を越えやすくさせるかもしれません。
今作の場合は、風習の説明ではないですが、吉宗という分かりやすいキーワードから入って、何か聞いたことのある御庭番衆、くノ一、そして、主人公とだんだんとオリジナルの世界へと連れ込んで行きます。
いきなり、天真爛漫で優秀なくノ一がはっちゃける所から始まると、薄っぺらいというのか、作り話感が増すというのか、あーはいはい、みたいな感じで流してしまう部分ができるのかな、と思います。
こういう丁寧さは大切にしたい部分です。
一つ気になったのは、場面転換です。
回想だったり並行視点だったりで、場面が動くんですが、その移動点が分かりにくかった――読み取れてなかっただけなのか――ので、迷子になりました。
あれ?みたいな。
少し読むと繋がりが分かるんですが。
そういう意味でもう少し大きくポイントを打った方が読みやすいかもしれません。
やはり、紙媒体と違って、スマホもパソコンも目が滑りやすいので、隠れ過ぎてる隠れ家的お店が人知れずお亡くなりになるように、さり気ないと気付かずスルーされることが多いのかとも思います。
さて、100人いても殆ど興味ないかもしれませんが、せっかくなので少し補足を。
専門分野なのでつい 笑
アレルギーって一言で言ってますけど、食品アレルギーと花粉症は実は仕組みが違います。
食品アレルギーは基本的に消化不良です。
花粉症はキャパオーバーです。
なので、食品アレルギーって意外と改善しにくいんです。消化能力を直さないといけない=体を作り変えないといけない、なので。
が、花粉症は割りとあっさり改善します。
私は花粉症とは友好条約が結べました。
昔は目薬さして、顔パンパンに腫れてましたけど、今は春に数回、目がシパシパするなぁぐらいです。
お付き合いしやすいアレルギー、それが花粉症です。
苦しんでる方は、頑張れば友好条約結べます。彼らは敵ではありません。
同時期に起こりますがpm2.5は手強いです。ヤツラは基本的に敵(≒毒)ですので。
江戸時代に花粉症があったのか無かったのかは私は分かりませんが、まあ、杉も少なかったのは間違いないですし、それ以上に、油の質が今と違います。
アトピー、花粉症、鼻炎なんかは油の影響が大きいです。
そういう面では、花粉症は起こりにくい環境にあったのだろうと思います。
はい。
補足終了。
さて、本題に帰りまして、時代劇とか、時代小説とかの読書量が凄く豊富なんだろうなと思います。
少しの表現の中にも、当時の風習についての造詣が伺えます。
それでいて、教科書にせずエンタメとして作られています。
そんな今作、ぜひ御一読を。
https://kakuyomu.jp/works/16817330648396863095
改めまして、裏耕記さん、ありがとうございました。
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