17. 【それが愛だなんて知らなかった】 繊月ハクサイさん
https://kakuyomu.jp/works/16817139558860245766
できるだけ、何の変化もなく日々を過ごすようにしてきた陽翔。これからもなんの面白みのない日々を過ごすと思っていた陽翔だが転校してきた幼馴染、渚と再会したことによってそんな日々に変化が訪れた。陽翔、長谷川、渚の三人で昔のように過ごしていくうちにそれぞれの後悔、秘密が打ち明けられ交錯していく想い。これは三人が愛を知るまでの物語。
不定期更新です。前作を大幅に書き直したものなのでレビューなどは参考にならないかと思います。
楽しんでいただけると幸いです。
☆☆☆
第17弾です。
繊月ハクサイさん、ご参加ありがとうございます。
がっつりネタバレ含みますのでご注意下さい。
本作は修正中ということです。
そして、中学生だそうです。
中学生!!
中学生!!って思いましたが、なんか書いてましたね。中学生の私も。
覚えてませんが、読み直す必要もないぐらいひどい話だと思います。
今もだよ、と言われるとぐうの音も出ないんですけどね!
いや、ぐうの音ぐらいは出るかもしれない。
ぐう!!
出ましたね。
さて、そんな話は置いときまして、今回の感想です。
読み直して消そうかと思いましたが、そのまま行きます。
さて、三角関係です。
こじれそうな気配が漂う三角関係です。
男子二人と女子一人。
ヒロインの取り合いだろうと言う感じですが、そう単純な(?)形でもありません。
友情と恋愛と自己嫌悪と自己成長と人格形成と……という感じで、青春小説ですね。
前回に教養小説ってチラッと書いたんですが、今回は、まさしくそういう形になるんじゃないでしょうか?
仲良くしたいような、居心地が悪いような三人の繋がりの中で、秘密とか、言いにくいこととか、考えたくないこととかを、少しずつ消化して、ぶつけたり避けたりしながら距離を詰めていく。
最終的に、仲良し三人組になるのかは分からないですが、関係に何かしらの解決を見て、それぞれの距離感に落ち着く、そういう展開ではないかと思います。
ここで三人の繋がりを守ろうっていう姿勢が、大枠に従うって構成です。
繋がりがしんどい……しんどいなら、そうだ切っちゃえってなると、大枠を壊そうとするアクションになります。
学校の中で居場所を作るにはどうするんだ!?って頭がパンパンになるのが子ども的な発想で、学校の外にも社会はあるんだよ、って言っちゃうのが大人の発想です。
外に世界があろうともそこに辿り着く選択肢がないんです、っていう話です。
さて、中学生というプロフィールが嘘か誠か分からないのがネットなんですが、作品を読んでる感じ、思春期の感性に素直な方であろうとは思います。
やっぱり素直な話って読んでいて気持ちがいいと思いますし、共感とか感心を呼ぶのはこの素直さだと思います。
素直に表現するって言うのが、とてつもなく難題なんですが。
で、たぶん、中学生っていうプロフィールと、この心の在り方を素直に表現する技量について、レビューが驚愕で埋まってるって言うことだと思います。
さて、前回の続きみたいな内容になるんですが、作者の年齢と主人公の価値観って近くなると思います。
主人公を幼く設定すると、当たり前ですけど、書くときに、自分の価値観をいったんフラットにして、『この年の子どもってこういうこと考えるんじゃないかなー?』って虚像を作るか、『自分はこうだったな』って体験談に基づくかになろうかと思います。
漫画の話がぽろぽろ出てくるんですが、少年誌で長期連載してる話って、段々、話がややこしくなると思いませんか?
ややこしいと言うか、テーマが重くなる。
これがそういうことだと思うんですね。
ゴムの人は最近ニカニカし始めたらしい漫画ありますね。
私は途中で止まってますが。
あの作品て、最初は、少年が大人になる話だったんですね。
将来の夢を語る話でした。
それが途中から、子どもの心を失わないようにする物語に変わりました。
これは恐らく、作者さんが、憧れてる大人の姿があったりとか、まだ書き始めた頃は、自分が学生の頃の記憶とか感性がしっかり残ってて、『こうなりたい!こうありたい!』って熱意で書いていたのが、自分が社会的に地位を得たり、違う世界が見えたりして、老成していく途中で、『あれ?子ども向けなのに、この主人公、子どもに共感されるのか?』みたいな感じになって、たぶんそこの照準を合わせ直したんです。
どこか忘れましたけど、途中から言動が突然、幼児化しました。
ちゃんと読んでませんけど、最近渋いおじさんキャラが場を張ってませんか?
酸いも甘いも嚙み分けて、それでも自分の正義を貫く!みたいなおじさんのキャラです。
もしそうならば、世代的に作者のカッコいいと思う大人の世代と重なってると思います。
麒麟の主上が頑張る話も好きなんですが、なかなか書かれませんよね。
それだけじゃないと思うんですが、作者さんと、赤い髪の主人公と年齢が離れすぎてしまって、どう書いていいか分からないってあるんじゃないかと思ってます。
続編は気長に待ってるんですが。
余談が膨らみました。
作品に戻ります。
今作って、読むと本当に、青春だなあ!!ってなんかこう噛み締める感じがします。
今の子がどういう感覚で高校生やってるのかとか分からないですけど、心の動き方にやっぱりリアリティを感じます。
『それっぽい』じゃなくて、『そうだと思う』っていう納得感というか、説得力というか、まあ、やっぱりリアリティって言うんでしょうね。
そういうものを覚えます。
まだまだ四話。
起承転結でいうなら物語はまだ、承に入ったのか、入ってないのか、ぐらいの場所です。
書き直されるぐらいなので、書きなぐってるわけじゃないと思うんですが、出来れば一気に仕上げて欲しいです。
時間で感性が変わるんじゃないかな?と思ったり、それもそれでリアリティかと思ったり。
さて、そんな今作、ぜひ一度、ご一読を。
https://kakuyomu.jp/works/16817139558860245766
改めまして、繊月ハクサイさん、ありがとうございました。
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