ちょっと休憩① 表と裏
ちょっと休憩です。
10作進めてきて、色々感じたのでそのアウトプットです。
サブタイトルにつけてる『表と裏』。
これは表ウケと裏ウケのことです。
ご存じですか?芸人用語です。
ネタを披露して観客が面白いって笑うネタが表ウケで、袖で見てる芸人仲間が見てて面白いってなるネタが裏ウケと言うそうです。
私は芸人ではないので、芸事に縁は無いんですが、カクヨムの作品にも表ウケと裏ウケがあるんだなぁと感じたのでその辺りを少しまとめます。
表と裏って何が違うかというと、ジェットコースターに乗ってきゃーって言うのが表で、ジェットコースターを外から見て怖そうだよねって言うのが裏です。
意味わかりませんね。
つまり、ネタを見て感性として面白いかどうか、単純に言えば『笑えるかどうか』で判断するのが表で、『何がやりたくて、そのやりたいことは面白いのかどうか』で判断するのが裏です。
古い話なんですけど、M-1って漫才コンテストの1回目でしたかね?たぶん、1回目です。
麒麟が出てきたんです。
で、漫才を披露した。
観客には全然受けてない。
でも、審査員は爆笑してるんですね。
やってることが粗いので観客には何が面白いのか分からない。
でも、審査員は「やりたいことが分かる」ので、出来てない部分を脳内で補完して笑ってるんです。
漫才の話は脇に置いておいて、カクヨムでも見かけませんか?
書いてる人からはすごく評価が高いのに、読み専の人からは目立ってない。
この書く人と読む人で評価が割れているっていう状態、これが表と裏です。
表は読む人が「面白い」って言ってる作品で、裏は書く人が「面白い」って言ってる作品です。
良し悪しの話ではないんですよ。
別のところで書きましたけど、カクヨムはSNS、つまりコミュニケーションツールなので、いろんな形のコミュニティが出来てしかるべきですから。
これはたぶん、読み方の問題です。
書く人はたぶん「何が書いてあるのか?」「何を書きたいのか?」「どう書いてるのか?」「この先どう展開するんだろう?」って、色んな情報を探して、「書かれてないことを補完」しながら読んでると思います。
でも、読み専の人の大半はそんなふうに取り掛かってません。
読んでみて、面白いかどうかです。この先この話がどう面白くなるんだろう?ではなく、この文が、この展開が、この表現が、この設定が、『今』面白いかどうかです。
もっと言えば、読む前から面白そうかどうかで判断してます。
ソシャゲやるのもカクヨムで読むのも同じって人がほとんどでしょうね。
暇つぶしで娯楽ですから。
繰り返しますが、良し悪しの話ではないので、ご注意くださいね。
で、やっぱり裏に入っちゃうと表から評価されにくいです。
大体、訳が分からんですから。
読めば面白いって言われるんだけど、読んで貰えないんだよねって悩んでるとしたら、それは裏に入ってるんじゃないかなと思うんです。
この場合、表でウケるネタを作るのが正解ではないんです。
裏でウケてるネタを、表でウケるようにブラッシュアップしていくのが正解なんです。裏ウケの人が、単純に表で流行ってる形を追いかけてもまず上手く行きません。
なぜならやりたいことでもないし、それが面白いと自分で思ってないから。
裏でウケてるってことはやりたいことが分かれば面白いってことなので、後はそれがどうすれば分かるのかを考えて作る。
表と裏。
自分の作品がどっちを向きたいのかな?って結構大事なようです。
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