2.【リベンジャー】 ユーディさん
https://kakuyomu.jp/works/16817330661346414224
あらすじ(作品ページから引用)
とある世界から帰ってきた優華たち。時間は元に戻っても、失ったものは返ってこない。それに恐ろしいモンスターのうわさまで流れ、休む暇もない。そして、生き残ったメンバーたちで新たなるギルドを結成する!
☆☆☆
やってきたよ第二弾です。
ご協力くださったユーディさんに感謝です。
ありがとうございます。
がっつりネタバレ含みますのでご注意ください。
今作は前作【ドリームフェザー】の続編?になります。
続編というか、登場人物を受け継いだような形でしょうか?
10話までの感想です。
沸き上がるポトフとはじけ飛ぶパッションフルーツをありのままに書き著した!みたいな情熱的な作品です。
内容的には過激なようでいて、その実は意外と日常系の作りです。
やってることが派手なだけで、動機とか、イベントそのものは実は穏やか。
出てくるモンスターに野菜が生えてたりとかっていう、落とし方は私、好きです。
作り方が漫画的な作品だな、と思ったんですが、これは漫画ではなかったですね。
漫画よりもゲームに近いかと思います。
「モンスター●ンター」とか「なんとか無双」みたいな印象ですが、パッケージソフトよりもソシャゲ的な要素が強いのかな?
この辺りを少し掘り下げてみようと思います。
先ず、前提として説明が少ない。
後述で補足はあるんですが、本編に世界観とか人物の能力に関する説明がない。
前作読んでたら分かるというスタンスなのか、説明はなくてもいずれ分かるということなのかはちょっと掴めなかったんですが。
話が始まると同時に、異能がポンポン出てきて、ガンガン暴れる。
ソシャゲっぽいですよね。
オープニングとか、ストーリーパートはスキップが出来る。
スキップしたらチュートリアルが始まって、ここタップ!次はコレ!このゲージが貯まったら必殺技だ!みたいな。
細かいことは何でもよくて、操作が分かれば良し!みたいな展開。
気になるなら、細かい設定も作ってあるよっていう。
単話完結で、前後に脈略がないスタイルもソシャゲに近い。
メインストーリーはあって、攻略は進められるけど、デイリーやらイベントやらがたくさん用意してあって、メインストーリーとほとんど関係なく楽しめます。
アクションにしても、静止画の文字起こしよりも、動画の文字起こしのような印象を受けます。
止まってないんです。
フィードされて、画面がゆっくりになるようなシーンはあっても、常に動いている。
一文で目的地について、ぽんぽんとモンスターがポップして、そのまま戦闘突入なんかもゲーム的。
後、情報量が多いです。
場面転換のワードが流れるように入っているので、知らずに一文、二文読み飛ばしちゃうと、シーンが変わっててびっくりします。
動画です。
一瞬目を離すと話が飛ぶ。
漫画的に読むとはまた違う読み方を求められる作品かもしれません。
表現としてはもう少し導線を丁寧に書いて欲しいなと思います。
前置きとか設定の説明がないことともつながるんですが。
漫画的な表現で言うならば、例えばサッカー漫画にこういうコマ割りがあるとします。
①主人公がペナルティラインの手前で力強くボールを蹴る。
②相手チームのゴールキーパーが立ち尽くして、その背後に集中線が書いてある。
③ゴールネットにボールが突き刺さってる。
④ヒロインが目に涙を浮かべている。
場面として浮かびますか?
伝わってるか不安なんですが 笑
主人公がシュート打って、それが強力でキーパーが一歩も動けず、ゴールが決まったっていうシーンです。
ありそうですよね。
ただし、忘れてはいけないのはこの表現が成立する前提として『読者がサッカーのルールを知っている』ことが必要です。
サッカー知らなかったらコマ割りの繋がりが分かりません。
能力の説明を省くのであれば、このルール説明と、場面描写の両方を同時にやらないと意味が伝わりにくいです。
特に文字の場合、書いてあることしか伝わらないのでなおさらです。
主人公の手に雷とか、炎とか、炎が変化して武器にとかが突然始まると、先ず、そんなことできたんだ!って驚きます。
疾走感のある話だと、この驚きの
映像は受動なので、驚いてても問答無用で情報が入って来るんですが、文字の場合は能動的に読まないと、もっと言えば、読みこんで理解しないと意味が伝わらないのでなおさらだなと思います。
「導線を引く」
すごく大事だなと思いました。
後は、好みというかなんと言うかですが、
人名とか固有名詞、造語にはフリガナ打って欲しいです。
読めません。
〈詫磨鋼 錬気〉
〈安楽満〉
〈二口〉
キャラ名です。
読めてるような読めてないような。
私の読み方だな、と思ったんですが、カタカナは形で、漢字は音で覚えてるんだなと分かりました。
なので、漢字の名前は音が分かってないと、んー?ってなります。
この辺は個人的な事情です。
最後は「てにをは」と「句点、読点」
てにをはの使い方とか句点、読点をあれこれ言うのは野暮です。
野暮ですが、かなり使い方が独特です。
『敢えてそういう表現』というのはあるので、そういう表現なのか誤字なのか分からないですが、展開がシームレスに作ってあるので、文法的なクセが入るとそこでつまづきます。引っかかります。
気にし過ぎと言われれば、それだけなんですが。
さあ、そんな感じで私は結構読むのに苦労したんですが、波長の合う方にはものすごくハマるんじゃないかなと思った今作です。
動画的な作品というのが新しい感性ではないでしょうか?
ぜひ、前作と合わせてご一読を。
改めまして、ユーディさんご協力ありがとうございました。
《ドリームフェザー》
https://kakuyomu.jp/works/16817330660384999179
《リベンジャー》
https://kakuyomu.jp/works/16817330661346414224
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