第14話
授業は完全に俺の話になり、
「優・・・疑って、悪かった。本当にごめん!!」
ヒロはまず謝ってくれた。
「・・・ヒロ、俺も流石に今回のはただの喧嘩じゃない」
「そうだな」
「なにより、もう仲良くしても、あーやって簡単に信頼が切れることが分かってしまったなら、もう前のように仲良くは出来ないと思う」
簡単な言い合いじゃない、もう完全に縁を切るレベルのことだ。
もし次に仲良くしても、この冤罪の過去のせいで、信頼出来る友達にはなれない。
「・・・あぁ」
「でも、俺もヒロにはこれからも頼りたいこともあるし、友人であった事実も変わらない。」
「ありがとう」
「だから、俺に頼りたい時は頼ってくれ」
「ありがとう、優!!それで頼みたいことは何でも言ってくれ」
「うん、これはクラスメイト全体にもお願いしたいんだが、まず妹や弟、関係ある後輩達に冤罪ではないと、仮にそう疑っても虐めるの辞めるように言って欲しい」
それがまず出来ること。
他には妹の居られる先輩と妹だけの部活を作ることや、教科書とかが捨てられた場合に使える予備を集めたりなどやれることがある。
他にも教師達にも頼み、虐めを見張ったりやれることは沢山ある。
そして、それからもみんなにもそれぞれのお願いをしつつ、謝られた。
俺の環境は皮肉なことに妹が冤罪になったお陰で良くなっていた。
ーーー
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