>雨があがるのを待っていたら、日付をまたいでしまうだろう。となれば、いつかは雨に打たれて帰宅しなければならない。
そんな境遇に陥ったとき、ふと懐かしい記憶が思い出された。
この部分は三人称になってませんね。三人称にするなら、こうかな。
◇
誠也はちいさく独り言を吐く。
「雨が上がるのを待っていたら日付が変わるなあ。どうせ濡れるならもう今から帰るかな」
誠也は自分の言葉に、ふと懐かしい記憶が蘇った。
◇
「記憶を思い出す」は日本語がおかしいですね。
あ、あとこの話、全体的にはいいトーンだと思います。
作者からの返信
ゆうすけ様、コメントありがとうございます。
「三人称になっていない」部分ですが、これ意図的なんです。
あえて「三人称で書く一人称視点」を目指した実験となっております。
それでも少しおかしな感じはあるので、ここは推敲を重ねたいと存じます。
9月22日からは「三人称一元視点を軸に一人称的な感情描写を加えていく」実験になります。
どうにも感情描写が弱くて、まず感情を書きやすい一人称から借りてきて、三人称一元視点にフィットさせたらうまく書けるようになるかもと皮算用しております。
「記憶を思い出す。」は「記憶が蘇る。」に改めました。
今回もご指摘誠にありがとうございました。
。゚(゚இωஇ゚)゚。
わ、わしゃあこういう話に弱いんじゃ・・・。
豪雨はきっと誠也の瞳に浮かんだものも、心の中の嗚咽も全部洗い流してくれたんでしょうね・・・。
作者からの返信
斧田 紘尚様、コメントありがとうございます。
こういうメリーバッドエンドもののほうが人気が出るんですよね、私。
誠也の記憶を呼び起こし、そして綺麗に洗い流してくれる大雨。
あの日の豪雨はつらいけど、今は前を向いて歩ける。
実はこのあと誠也の新しい彼女を書くかどうかを迷いました。
でも新しい彼女がいるにしてもいないにしても、そこは読み手に想像の余地を残したかったのです。
実験作をお読みいただき誠にありがとうございました。