第6話 売り込みと販売サイトの開設!!

俺はネットカフェのベッドで眼を覚ました。深夜にアプリを利用したため、現在時刻も深夜だ…


「やべぇ…このアプリ最高すぎる!!そうだ!!アイテムボックスは?」


自分のズボンのところを見ると、そこに袋が括り付けてあった。しっかりと中身も入っているし現実だったようだ。


「このポーションを使えば面白いことが出来るな!!効能が効能だし詐欺サイトだと思われてしまうかも知れないけど作ってみるか!!」


俺が家に引きこもっていた頃、ただただニートライフをしていたわけじゃないのだ。最悪追い出される事も考慮していた俺は、自分で稼ごうと思えば稼げるようにウェブサイトを作れるように勉強を独自にしていたのだ。


「くっくっく…これでウェブサイト自体は完成だ!!詐欺サイトだとか言われるかも知れないけど、価値が分かるやつは食いついてくるはずだ…法外だとか言われてサイトを閉じられてしまう可能性があるのが唯一の懸念だけど…」


さて…目標は怪我で引退をしたプロの選手だ。なんども手術をしてその業界に帰りたいと思ってても上手く行かない人にとっては最後の希望になってくれるはずだ。一人くらいは食いついてくるだろう。


「さて…食いついてくれたら嬉しいんだけどどうなるかな?それと俺の母校にでも売りに行ってみるか?」


俺はネットカフェでこの日を過ごした…そして翌日になり、自分の母校へと行ってみることにした。高校では結構真面目に過ごしてたし学校の先生とも仲は比較的良かったはずだ…


「眼の前で効能を見せてやれば確実に買ってくれるだろうな…でも、大変なことになりそうだ…そう言えばこのポーションを水で希釈したらどうなるんだ?」


ファンタジー物ではランクの高いポーションを特殊な水を使って希釈して、けが人を沢山直せるように量を確保しているけど…どうなんだろう?


俺は思い立ったらすぐ行動をモットーにしているからな!!深夜にコンビニに行くことくらいお茶の子さいさいよ!!ついでにないと思っていた純水も売ってたから、思わず買ってしまった…


この水をポーションと上手いこと混ぜてみた…すると、体力回復ポーションⅠと魔力回復ポーションⅠを合計10個ずつ作成することが出来たのだ。


「俺の予想は的中したな!!効力は落ちたが量を確保することが出来た!!これで売り込みで多少使っても購入させることが出来るだろう!!」


ポーションの効果が弱まったとはいえ、量を確保することも出来た…あとは売り込みとネット販売が上手くいくかどうかだが…どうなるだろうか?










「さてと…俺の母校はそこそこ遠いから電車を使わないといけないな…予定したた母校に訪問するのは、また今度にしておこう。それに電車に乗るくらいのお金は残ってるけど…それ以前に今日の食事をどうするか考えないとな。」


あっちの通貨であるこの銀貨や銅貨を売ってみるべきか…売るとしたら、結構な金額を貰えないと納得がいかないな…


「銀貨1枚をまずは売ってみよう…というか銀貨はどれくらいで売れるのかな…ちょっとスマホで確認してみるか。」


銀貨一枚どれくらいの重さなのかはわからないけど、この硬貨の装飾も含めれば結構な金額に行くんじゃないか?


そう考えた俺は自らの足でここから近い貴金属店へと向かった…そして店員に一枚の銀貨を見せつけた。


「この硬貨の買い取りをお願いしたい。出来るか?」


「はぁ…かしこまりました。そちらの品をここにおいていただけませんか?」


「わかった。それとこの銅貨も買い取れるか?」


「かしこまりました。そちらの品も同じ様に置いておいてください。これから検査させていただきますのでお時間がかかりますが、大丈夫ですか?」


「大丈夫だ。ちなみにどれくらいの時間がかかるんだ?」


「そこまでお時間は頂かないので安心してください…急ぎって事はこれからなにか予定があるんですか?」


「そうなんですよ…食料品を買い集めて、友だちに送るんです。ただ急に送ることになったので手持ちのお金じゃ足りなくなったんです…それでこれを売ることにしたんです。」


「なるほど…そんな事があったんですね。それじゃあさっさと調べちゃいましょう!!…この銀貨と銅貨なんですけど、何処で手に入れたんですか?」


「この銀貨と銅貨の出処ですか?それはですね…おじいちゃんの遺品の一つです。もしかして銀じゃなかったりしますか?」


「いえ…おそらく銀だと思います。それとこちらの銅貨もどうだと思いますので買い取ることが可能です。」


「良かったです。それで…何か不都合なことがありますか?」


「いえいえ…それで買取金額の方なんですけど…これくらいでどうでしょうか?」


「う〜ん…もう少し色を付けていただけませんか?」


「…わかりました。それではこちらでどうでしょう?流石にこれ以上は無理ですけど…」


「これで大丈夫です。買い取っていただきありがとうございます!!」


「こちらこそ貴重な品を買い取らせていただき、嬉しい次第です。ご利用ありがとうございました!!」





ふっふっふ…銀貨1枚と、銅貨1枚を売るだけで諭吉さんが10人も!!これはやべぇ…最高すぎる!!


ここの貴金属店は対応が良かったなぁ…また今度利用させていただこう!!さて…この諭吉さん達を使って果たすとしますか!!


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