第4話 異世界生活 -1日目終了!!-

門番らしき人物は俺の事をジロジロと見てからこちらに向けて手のひらを見せてきた…



「えっと…通行料ってやつですか?」


「当たり前だろう!!この街の主な収入源のひとつなんだからな!!支払ってもらわないと困る!!」


「え〜っといくらでしたっけ?鉄貨1枚でしたっけ?」


「鉄貨1枚で済むのは商人ギルドに所属している者だけだ。通行料の表を見せたほうが良いか?」


「お願いします。遠くから来たものでここら一帯の通行料はしらないのです。」


「そうか…遠くからここまではその馬を使ってきたのか?見たところ随分と体格もいいし、軍馬とかじゃないのか?」


「軍馬ではないですね…旅をしている時に子馬だったこの子を拾ったんです。そこから育ててきたんです。」


「いい話をしてくれるじゃねーか!!とりあえず事情はわかった!!」



なにか勘違いしているような気もするけど…まぁ良いか!!



「え〜っと料金表みたいのを見せてくれませんか?」


「そうだったな!!こいつが料金表だ。大体他の街でも同じような通行料だから、ここよりも多い所があったら知らせてくれると助かる。そこの街に対して圧力をかけることが出来るからな。」


「圧力なんてかけられるんですか?」


「そりゃそうさ!!ここはフェリーヌ王国の北方辺境伯様の領地さ!!」


「貴族様の階級はしらないのでどれくらいの地位なのか全くわからないです…王国っていうくらいですから王様がトップなんでしょう?」


「王様がトップと言うかこの国の頂点だからな。国民のことを考えた政策を打ち出してくれることが多いから、国民から信頼されている王様なんだよ!!」


「なるほど…あっこれ通行料です。お納めください」


「おっおう…なんか貴族様みたいな喋り方だな。馬も持ってるからなおさら貴族みたいだ。後はその服もなんだか珍しいな…」


「そうですか?服は結構普通のものなんですけど…」


「この服の素材ってなんだ?肌触りも良さそうだ…それに通気性も良いのかもしれないなぁ…」


「この服の素材ですか?まぁそれは秘密ですよ!!これは俺の商売道具の一つですから!!」


「なるほどな!!それじゃあお前さんは商人になるのか。商人はなかなか厳しいと思うが大丈夫か?」


「大丈夫ですよ!!資金も一応はありますからね!!商品だってあります!!」


「良いね〜商人を始めたなら俺に言ってくれ。言ってくれれば買いに行くぞ?」


「ありがとうございます。それじゃあ俺は失礼します」


「街の外に出るなら俺らに言ってくれ!!そうすれば一時的な許可証を発行するから!!ちなみに言うが、許可証がないとまた通行料がかかるからな!!」


「分かりました!!」



こうして俺は無事に街に入ることに成功したのだった…街は寂れている感じはしないものの、どことなく人々に笑顔がない気がする…



「う〜ん…ここの住人は皆疲れてる感じがするなぁ…何かあったのかな?」



俺は疲れている住人に話を聞くのは気が引けたため、宿屋を探すことにした。宿屋の人であれば客の質問くらいには答えてくれるだろう…



そうして街の中を歩き始めて数十分が経った頃だった。誰かに後をつけられている気がしたのだ。



「誰かに後をつけられてるな…同対処するべきか…」



一体何が目的なんだ?俺の後をつけて得られるメリットなんてほとんど無いだろうに…もしかして俺の服とか、お金が目当のごろつきか?



「どちらにせよ、このままだといつか接触されそうだな…とりあえず宿屋の中に入ってしまおう。」



アイテムボックスの中に収納出来るもののルールとして、生きているものは収納できないというルールがあるがこの馬の場合は別らしい。この馬に限ってはアイテムボックス内に収納することが出来るのだ。



「それじゃあまた明日呼び出すね。とりあえず今日は休んでおいてね?明日からまた活躍してもらうことになるかもしれないからね!!」



馬をアイテムボックスの中に収納した後、時計を確認してみると残り時間は後30分…宿屋に関しては様々なところを見てきたがいまいちピンとこない…



そして時間が迫ってきた…とりあえず目の前にある宿屋に泊まることにした。



「すみません…今日って泊まれますか?」


「泊まれますよ!!何泊止まりますか?」



宿屋の主人は猫耳が生えてる女の人だった。正直めちゃくちゃ可愛い…



「一応一泊で…ちょっと予定がありまして…」


「分かりました。銅貨2枚と鉄貨3枚頂戴します!!」


「ちょうどでお願いします。部屋はどこを使っていいですか?」


「101号室を使ってください!!朝食は7:00頃にお届けします!!」


「分かりました。今後もよろしくお願いします。」


「そんなかしこまらなくていいですよ!!お客様ですから!!」



その言葉を聞いた後、部屋に向かった…部屋は清掃が行き届いていて清潔感にあふれている。



荷物を置いた後、俺は時間が経つのを待った。そしてちょうど24時間が経った時、ウィンドウのようなものが出てきた。



『24時間生存ボーナスを付与します。以下の物から選んでください。選択後現実世界へと貴方の精神を戻します。』



ボーナスの内容を確認してみるととても興味深い物が並んでいた…











見ていただきありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る