第3話 異世界での交流!!
「ふぅ〜!!川があるから、体も洗い流せて清潔だ!!それにようやく舗装された道を発見したぞ!!」
川の水を使って自分の体を洗い流したため、さっぱりした…それに結構な距離を移動したけどようやく道と呼べるものを発見したのだ!!
「さてと…もし街とかだったら、間違いなく俺みたいなやつは止められるだろうな…もしかするとそのまま豚箱に連れてかれるかもしれない!!さすがに豚箱エンドだけは簡便かな〜」
今まで集めたアイテムを使えばなんとか乗り切れるだろうか?もし価値が高いものがあれば、それを渡せばいいだろう…
そして俺はアイテムを整理し始めた。一応いろんな物を拾ってみたけど何か価値が高いものはあるかな?闇雲に拾ってたし、もしかすると良いものを拾えてるかも?
【アイテムボックス内物品一覧】
・キノコ(食用)×8
・アプル(食用)×5
・石×22
・糸束×3(new!!)
・輝光石×1(new!!)
・木の枝×8(new!!)
・白石×2(new!!)
「う〜ん…やっぱり価値がありそうなのは輝光石かな?」
アイテムボックス内から取り出してみると、若干光っているようにも見えなくはない…夜だったら効果がわかりやすかったかも?
「…とりあえず、この道を辿って行けば街には着くだろ!!これで着かなかったら本当に終わりだな…」
川で体を洗い流してる最中にどうしてか分からないけど気絶していた魚が流れてきてたから、それを食べただけだし…流石にお腹が空いてきた。
「…やっぱり俺の予想通りだったか!!」
俺の予想は的中した。道を辿っていくと街のような場所についた。そしてその街に入るために数人が門の前で待機しているようだった…
「さて…入場料とか払わなくちゃいけないなら痛いな…」
俺は着ているポケットから金を取り出した。銀貨が5枚と銅貨が10枚…これってどれくらいの価値があるんだろう?
馬を走らせて、門の前で待機している人達のところに向かっていった。数人がこちらを見て驚いたような表情をしていた。
「ありがとうな〜今はご飯をあげられないけど、街についたら買ってきてあげるからね!!」
馬は俺の体に頭を擦り付けてくれた…まぁ懐いてくれてると捉えて良いのかな?
俺は待機している人達と言葉が通じるか試してみることにした。いわゆる挨拶だな!!これなら相手の機嫌を損ねることもないだろう!!
「こんにちは。あなた達は商人ですか?」
「えぇ…我々は商人ですけど、どうかされたんですか?」
「遠いところから旅をしてきてたんですけど、食料が尽きてきて…それでこの街に入ろうと思ったんです。」
「なるほど〜ちなみにどこからいらしたんですか?」
「本当に遠い国です。馬を使っても数年はかかります。」
「そんな遠いところから来たんですか…」
「えぇ…それでお金の価値を知りたいんです。大体どれくらいなのかでいいので教えていただけませんか?」
「全然構わないよ。君は今どんな硬貨を持っているんだい?」
「この銀貨と銅貨ですね。」
「銀貨であれば、冒険者に必要な剣や盾…防具など最低限を揃えることが出来るかな。ただ、良いものが欲しいならもっとお金がないと駄目かな。」
「なるほど…ちなみに盾ってどれくらいするんですか?」
「大体銅貨3枚くらいかなぁ…これもピンキリだよ?良いものが欲しかったらもっと掛かるよ。」
「なるほど…ちなみに俺の獲物なんですけど、これってどれくらいの価値がありますかね?」
「これは…槍ですね。一般的な物ではあるけど、相当性能がいいように見えます。おそらく良い所で売れば銀貨1枚と銅貨5枚くらいで売れると思います。」
「結構な値段で売れますね…中古品なのにそんなに貰えるんですか?」
「中古品とはいえ、この槍はほとんど使われた形跡がないので、妥当な金額だと思います。」
「なるほど。分かりました!!説明していただきありがとうございます!!」
「いえいえ…助け合うことは大切ですから!!」
「ちなみになんですけど…ここって入場料みたいのありますか?」
「ありますけど…どうかしたんですか?」
「ちょっと気になりまして…」
「ここの街に入るなら、鉄貨1枚が必要なんです。この銅貨を出せば問題なく入れるよ。」
「親切にしていただきありがとうございます…」
彼とはこれから楽しくやっていけそうだ…もしまた会うことがあればその時に少しでもお返ししよう。ニートで30歳まで家に引きこもってた俺とはいえ、感謝の心を持っていないわけではない!!
「親切にしてくれた人には、恩返しをしたほうが良いよな!!そうした方が彼にとっても良い気分になるだろうし!!」
他に並んでいた人達とはコミュニケーションを取ることが出来なかったが、収穫もあった。
会話は言語の違いとかがなく問題なく行えるし、初めて会った人もいい人だったな…
「いや〜まじでこのアプリやばすぎだろ!!このアプリのお陰で人生が変わりそうだ!!」
そんなことを考えていると、『次の者来い!!』という声が聞こえてきた…
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