第2話 初めての異世界!!
「なんだここ!?ここって日本じゃないのか!?」
眼の前に広がっているのは草原だけ…所々に水たまりのようなものがあるが、日本の影が全く持って見当たらない…
「本当に…願いがかなったのか!?確かに俺の体が18歳くらいの時くらいまで戻ってる気がする…」
30歳の体から、18歳くらいの体に戻ったのだ…なんというか違和感がすごいなこれ…
「それで俺が願ったものはもらえているかな〜っと…」
周囲を見渡してみると、足元にバックのようなものが落ちていた。中を確認してみると、数枚の銀貨や銅貨…それに手紙が入っていた。
「手紙を一番最初に確認するか…おそらくこの世界についても書いてあるだろう…」
手紙の内容を要約すると、以下のようになった。
まずこの世界には魔法やスキルと言ったものが存在していて、それらを活用して人間が生活しているとの話だ。
スキルや魔法を使えると国からの招待があるらしい…応じれば国に仕えることになり戦争に駆り出されることもあるそうだ…
そして一番重要なのは、俺の扱い方だ。
俺は24時間この世界で活動すると問答無用で現実世界に転送されるらしい…その時にこちらで活動しているこの体は消失して、隔離されるのだ。
そして隔離された体は再びアプリを起動することで、隔離状態から戻されるらしい…
こちらで活動している間、現実世界での時は進まないので心配しないで!!といった内容だった…
「まぁ時間の流れを気にせずに過ごせるのであれば良いな。え〜っと俺が望んだものは他にもあるけど…もらえるのかな?」
手紙を最後まで読み切ると、燃えてなくなってしまった…そしてその手紙の燃えカスから、袋と馬が出てきた。
「うわぁ!!急に出てくんなよ…びっくりするじゃん」
俺はびっくりしつつも、馬のことを見てみた。体毛は黒で鞍もついている…しかもい
かにも体力のありそうな体つきをしている…
「カッコいいな〜!!それとこれがいわゆるアイテムボックスというやつか…」
見た目は普通の袋と同じようなものだが、ほとんど重量を感じない…
「この袋結構使い勝手が良さそうだな!!よし早速馬に乗って移動するか!!」
ちなみにこの馬に関しても、手紙に書いてあった…なんでも馬に乗るためのスキルを俺に授けてくれたらしい。
「馬に乗ったことがないのに、まるで騎手のように乗れるのはそのスキルのお陰ってわけだな!!本当に助かったぜ〜」
俺は馬にまたがった後、適当に指示を出してみた…とりあえず自分が思うように指示してみよう!!
「なるほどなるほど…時代劇とかを見といて正解だったな。見様見真似だったけど、なんとか成功したぞ!!」
馬は俺の指示通りに進みだした。道中色々なものを見たから収集してみることにした。
「アイテムボックスの中に入ってた槍で危険な目に会った時は対処しろってことなのかな?まぁそれ以外にも何かを採取する時に使えそうだ!!」
アイテムボックスに入れるとその物の名前を知ることが出来るため、それを上手く活用していきたいな!!
「これは…きのこ?それにこっちは…りんごか?」
地球上の物に形状が似たものが多いため、触っちゃダメな奴はだいたい理解できる…つい先程見つけたあのきのこは確実に触れないほうが良いような色をしていた。
「さてさて…これ等を全部アイテムボックスに入れておこう!!どんな名前なのかな〜」
アイテムボックスに対して意識を集中すると、頭の中にアイテムボックスの中に入っている物一覧が出てくるのだ。
【アイテムボックス内物品一覧】
・キノコ(食用)×5(new!!)
・アプル(食用)×2(new!!)
・石×11(new!!)
「うんうん俺こういうのめちゃくちゃ好きなんだよね!!いわゆる採取ゲーってやつ?」
定番の物ではあるが、非常に貴重なものには変わりないだろう…つまりこれは高く売れてしまうから、持っていることがバレたら殺されてしまうかも知れない…
「これは…殺されないように上手いこと立ち回らないとな!!盗賊とか出てきたら本当にめんどくさいことになるからね!!」
盗賊なんて出てきたら戦いなんてしたこともない俺は、武器を用いられたら簡単に死んでしまうだろう…そうならないように強くならなければ!!
「まぁ移動しながら、色んな物を集めていくか!!それじゃあ再び移動をしよう。」
再び馬にまたがって移動を始める…途中途中降りてその周囲に落ちていたものを集めて行った。幸いにも時計を持ってきていたため大体の時刻も分かる。
「大体こっちの世界に来てから3時間経ったのか…後21時間も余裕があるな!!」
町や国もあるだろうから、そこをまずは目指すとしよう!!
目的地を決めて、そこに行くことにしたのだが一つ問題が発生した。その問題は…
「どっちに行けば良いんだ?というかそもそもここがどこなのかさっぱりわからないから、できれば地図がほしい…」
地図があれば良かったが、まぁそこまで気落ちすることはない。とりあえず再びアイテムを集めながら移動していくとしよう!!
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