コロナに罹りまして ~その時の気分を三十一文字にしてみようかと熱にうなされた頭は無謀なことを考えた

澳 加純

第1話

 コロナに罹りました。





  床の上 熱にうなされ夢うつつ

    我呼ぶ声も 彼方に聞こえ


  (※せめて熱が下がってくれ!)





  後ろから なにかが我を追いつめる

    夢の内容 記憶に有らねど


  (※なぜか悪夢だってことだけは覚えている!)





  しわぶきは喉の痛みを増幅し

     水一口を通すのも辛し


  (※喉が痛いよう)





  気がつけば 時計の針だけ進んでる

    我、時の異邦人となれり


  (※熱で意識は朦朧。寝たり起きたりを繰り返し)

 

 



  寝たきりで 肩凝り腰痛 二次災害

    クーラー代もバカにならない


 (※熱中症までなりたくないし……。ここはクーラーを掛けさせてくれ!)




  コロナにて 熱に浮かされ早5日

    路傍の石は 難去るを待つ


 (※熱が下がらないのですよ。薬はちゃんと飲んでいるのに!)




  うつらつら ぼやけたままの脳内を

    ぶぜん顔した予定が過ぎる


 (※8月後半やりたかったこと、手を付けることもできません!)


 


  病得て 動かぬ身体横たえる

    家内はパニックすまなく思う


  (※だから主婦が倒れたら大変だって、あれほど言ったでしょ!)





  元凶は ひと足先に完治して

    TV見ながら知らぬ風吹かす


  (※誰のせいだと思っているのよ、怒)







  青空は 未だ夏の勢力下

    されど耳にはかなかなの歌


  (※わたしが伏せっていたとしても、季節だけは移り変わろうとしているのね)






 早く完治したいと思います。




 (※現在は完治しています)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

コロナに罹りまして ~その時の気分を三十一文字にしてみようかと熱にうなされた頭は無謀なことを考えた 澳 加純 @Leslie24M

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ