第80話 老いたる老兵

あれからちょっと経って領主の館が目の前に現れた時に確実に私を認識していると思われる存在が立ち塞がった。こいつの強さ事態はあの戦鬼に遥かに劣るがどうやら発見力に優れている様だった。


「ここから先は通しませんよ侵入者よどうやってあれから生き延びたのかは知りませんがね」


「ほう面白い事を言お前事期の強さでは私を止める事など出来ないだろう」


そうして煽ってやると敵は、怒ったような諦めたかのような表情をしてからこちらの事を煽るかの様な表情でセリフを吐いた。


「お前如きでは主様には勝てんよ」


「ほう...まぁそうだろうな純粋に私の強さでは領主を倒す事の出来る程の実力は無いがその娘を狩る位の力はあると自負している故にお前如きに構っていられる暇は無い」


そうして戦闘が始まったが本当に呆気ない物だった。動き自体は熟練のプロそのものだったが如何せん動きが鈍くその熟練の戦闘スキルにも陰りが見える大方老いによる弱体化かと結論付けて戦闘を続けるがこれでは本当に戦闘として何も得るものが無い茶番になりそうだったから早めに処理した。


「大口叩いた割に弱いなお前」


「ははっ仕方のない事よ私の全盛期など100年前に過ぎている今ここにいるのは、あらゆる魔法で老いをごまかしている腐りゆく存在にすぎぬ」


ふむ人間は老いると弱体化するとは知っているがこいつは大方120歳かそれでこれだけ動けると言う事は眷属にしたらもっと動けるのでは?


「だがお前はそうは望まんだろうな

さらばだ名も知らぬ老人よ私に殺されることを名誉に思え」


「はっだれが貴方に殺されることを名誉に思いますか野良犬に殺さる方がよっぽど名誉だ...」


「死んだか?やはり人間は罪深いなこの程度では彼の神を復活させるに足りぬ」


そうして私は領主の館に歩みを続ける後ろ有るだけの死体には目もくれずに...


そうして入ってみたら即座に私を殺すと言う決意に満ち溢れて感情を感知するなどと言う芸当が出来ないのに殺意を感じさせるほどの槍の投擲が軽く数えて20は飛んできた。


それらの槍の全てが私の肉を削ぎ骨を砕き内臓を貫くと言う攻撃に晒された。


「おいやったか?」「こんだけの攻撃だ相手がただ強いだの人間だ」「そうだそうだあいつは死んだ」


えぇ死んでいたでしょうねぇ私が


「吸血鬼でなければ...ね」

「ふっふははっアーッハッハッハ~」


「<血溜まり><血槍>」


そうして初の自力での魔法の同時発動を成し遂げたと感慨に耽ったと同時に私の足元から血の水溜まりが発生して、そこから血槍が数えきれないほどに地面から発生する。


そこでこれまで何も変わる事が無かったスキルの習得画面に新たなスキルが習得できるようになっていた。それは、血液操作で自身の支配下に置いた血を自在に操ると言う物だった。


《新しくスキル<血液操作Lv1>を習得しました》


そうして習得すると同時に魔力操作で私の魔力を死体に流してこの魔力の無くなった死体に私の魔力を流して支配下にする。


幸い血溜まりによってこの範囲なら普通に可能な技術で、それをし終わったらスキル血液操作によって、死体の血を残らず吸血するべく口に運ぶ...まぁまだスキルのレベルが低いせいで操作性はかなり悪くそれに遅いがまぁ問題は無い。


《スキル<吸血Lv3>が<吸血Lv5>に上昇しました》

《アビリティスキル<体外吸血Lv1>を習得しました》


うん?一気にスキルレベルが上がったな?それに体外吸血?そうして謎に思いながら鑑定してみると今の私にかなりぴったりなスキルなど思いながら早速発動してみると、足元に流れる血が私の足元から消えていく。


これは足元から血を吸血していて、魔法に使った血もこうして回収できると言うかなり便利なスキルでこのスキルをこれからかなり活用していくと思いながら先に歩き出す。




あとがき

今回は短くてすいません

今年から自分は新社会人と言う事で、まだ小説に対して時間を取れる程余裕が有るわけでは無くこれから少しずつ投稿していくので長い目で応援してください

それと第1話で時間加速設定に対しての矛盾を指摘されたのでその設定は廃止します。元々そんなに活用していなかったので、個人での設定は無しにして、普通に常時働いているものとします。

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