第77話 ナイトからの撤退

まぁ私の場合吸血鬼と言う種族の特性か何かは分からないが、素の身体能力事態もかなり高くワーカーアント位なら素の身体能力とスキルを活用すれば倒すことくらいは造作も無い程度には強い身体能力を持っている。


そう思いながら探索していると目の前にレッサーナイトアントが歩いてくる予感がして、戦闘準備に入って、相手が来る前にこちらから攻め込む事にした。


そうして近づいたアントに拳撃等のスキルが載ったパンチを叩き込むと若干傷がついたがこのレベルの存在にはまだ素の身体能力で倒すのは、幾ら怪力のスキルがあったとしても厳しいと感じた。


それから相手のアントは酸を飛ばしてきたが酸耐性と、再生により効果は無くそして牙を用いた、近接戦闘は若干きつい物の相手の体術のスキルがこちらよりも低く私が回避スキルを持っていた影響か攻撃事態は、避け易く割かし容易に回避がしやすくなった。


それから今の身体能力ではこいつの外殻を破る事は出来ないと感じて、血槍波を発動して、相手のアント目掛けて、全力で投擲したら相手のアントに大穴が空きながら絶命した。


「ふむやはり魔法を発動したら殆どの確率で勝てるが素の身体能力だとまだまだ勝てる要素は無いな」


そうして自分の今の戦闘能力を冷静に判断した後は、さっきのナイトアントを打倒すべく探しに探索を続けた。そうして探索を続けている最中にもスキルが上がるからやはり魔力縛りをして正解だと思った。


《スキル<目Lv8>が<目Lv9>に上昇しました》

《スキル<暗視Lv1>が<暗視Lv2>に上昇しました》


やっぱり蟻が作った洞窟であり光などは無いためこうして暗視や目に関するスキルが結構伸びやすくそして尚且つ魔力縛りをしている影響で、もうすぐ目のスキルが大台のレベル10になろうとしていた。


そうしてまた探索を続けるとこの前の広場に繋がる所に出て、ここから先は少し見ただけで私自身どういう構造になっているか気配感知が全く働かなく精々魔力探知のお陰で、どの辺に魔力を持った存在が居るかが分かる程度で、その精度もかなり悪いと言う私の事を全力でメタって来たような感覚がする。


そうして探索を続けていると私の背後からこの前感じた気配を感じて、とっさに隠密や忍足を発動して陰に逃走して鑑定をしてみると、この前にあったナイトアントと言う種族で、私はこれからこれを倒すのかと言う感覚に襲われていた。


だけれどそんな事をしていても状況は変わらないしこの戦闘では、魔力縛りなんてして勝てるような相手でもないから全力で戦闘を開始する。


先ず動き出したのは、敵の蟻でレッサー種もやっていた酸を飛ばすと言う攻撃をしてきたが、レッサーナイトアントとは比べ物にならない程に早く鋭い酸攻撃で、その散自体もかなり強力で私の皮膚どころか腕ごと焼け溶けた。


「かなり強い酸だな」


そう呟く事しか出来ない程の強酸で、これを無防備に浴びたら即座に死に絶えるだろうと言うのは想像に難くない。


《スキル<酸耐性Lv1>が<酸耐性Lv2>に上昇しました》


上昇した酸耐性と高い再生スキルのお陰でこの程度のダメージで済んだが酸の攻撃性能はレッサー種とは天と地ほどの差があると分からされた。がまぁこの程度であきらめる程私もやわじゃ無くお次は私の番と言わんばかりに、全力の血槍波を繰り出したが肝心の相手であるナイトアントには傷を一つだけ負わせる事が精一杯で、とてもこの外殻を真面に破壊しようとは思わない程に硬かった。


「なる程レッサー種とは比べ物にならないのは酸だけで無く、硬さも上位互換でその他スキルも完全上位互換それにこいつ私の行動を読んでいる」


多分接続のスキルのせいだと思うが、多分こいつは私が今まで戦ってきたアント種の戦闘データを収集して学んでいるのであろう...かなり厄介な種族だな


そう考えるのも仕方がないほどにこいつとの戦闘は辛くまず初めに接続により適当な攻撃は避けられ行動を先読みされて、それに今までの種は接続を満足に扱えなかった個体ばかりだったのにこいつは、多分知恵のスキルもあるが演算系スキルにより満足に扱えるようになったものと分からされる。


はぁかなり面倒な相手だと思わせられる何せ相手はこちらの手札をある程度知っていて、対して私はあんまり攻撃手段を持たないここは撤退だな


そうして思ったよりも相手が強かったからさっさと撤退した。まぁ私には命を掛けてもここで倒す的な相手は居ないしい命を掛ける場所はここじゃあ絶対ないから一先ず撤退しようかな。


そう考えながら来た道を全力で走りながら逃げたが相手のナイトアントも居ってきて、私の逃走のスキルがあまりの全力疾走にレベル3になって、新たにスキル疾走を獲得したころにやっと逃げ切れた。


《スキル<逃走Lv2>が<逃走Lv3>に上昇しました》

《新しくスキル<疾走Lv1>を習得しました》


「はぁ~や~っと逃げ切れた」


そうして地面に座り込んで改めて考える。ここは迷宮とかそんな訳じゃ無いごく自然の魔物が作った巣穴で、下手な迷宮よりも多分難易度は高いと思われる何せ相手のナイトアントは多分あの迷宮のボスであるリッチを多分魔法系や眷属を出されたら志望するであろうけどそういうのが無かったら多分リンチに出来る程の実力は持っていると感じさせられる。


ここは後回しにして、一先ず自己強化と町の侵略を済ませましょうかね。

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