第71話 進化4
吸血衝動が収まり漸くすっきりした思考が出来てからと言う物町の方の問題が私を悩ますようになった。なにせ大賢者の残したと言われる水の魔法それに領主の娘それに戦鬼と炎人と呼ばれる冒険者の襲撃...考えれば頭が痛くなってくる。
しかし実際問題どうしようかなぁまさかこの迷宮を放棄するなんて選択肢は出てこないものとして、今の私にその存在を返り討ちにする実力があるのかとそう悩んでいたがいい案が出るはずも無く...。
よし結界を解除しようそういう案しか出なかった。まぁ私も無策で結界を解除する訳じゃ無いけど、今の私にはこの結界を維持する為に消費する魔力すら惜しくなってきたのだ。
まぁそんなこんなで結界を解除してからと言う物私の中にあった自身を縛る鎖の様な感触は消え失せやっと軽くなったのだ。まぁこれでやっと自由に出来ると思っていたがまぁ探索者の問題を解決しないといけないしと考えながら私は、新たな結界魔法を構築するために頑張ってみる事にした。
まぁ先ず広域結界は魔力消費が多いと言う事で、余計な部分を削り必要最低限の部分しか結界を構築したいことにして隠匿魔法をこの際無視して広域結界の強化に割り振りそれを魔力石を中心として構築する。
今度の魔法は、迷宮の周囲にしか結界を構築しないから魔力の消費がこれだけで抑えられるようになったのだ。
それじゃあ今度は私の強化に向かいますかね何時までも初期魔法ばかりじゃ様になりませんし新たな魔法の一つでも作ってみますかね。
そうして考えて考えて考え抜き作られた魔法は<魔矢><魔力撃>の2つでこれはそれぞれ魔矢は、威力こそ魔球より低いが速度は魔球より早く逆に速度では、魔弾には勝てないと言うどっちも普通に行ける程のスペックを持つ魔法で、魔力撃は手に魔力を込めてパンチする魔法で、これらは他の無属魔法と同じく魔力操作の一環としての行動を魔法にした。
まぁこれだけじゃ弱いい新たな魔法を習得しようと思っていた所だった。それで新しく習得する魔法は水流魔法にしようかと思ったがまぁ理由は勘だ。
それで読み進めスキルの習得をしたら予想外の事が起こった。
《新たにスキル<水流魔法Lv1>を習得しました》
《称号<真祖の血>の効果でスキル<水流魔法Lv1>が<血液魔法Lv1>に変化しました》
うんこれは予想外だなまさかスキルが変化するとはまぁとにかく色々と試してみようかな。
そう考えながら水流魔法の魔法陣を試してみたら、予想通り使えることが分かったから兎に角これからは血液魔法メインで行ってみようかと思った。そうして新たに作った魔法が<血液刀><血球><血槍><血溜まり><血壁><血痕>の5つで殆どは説明が要らないが、血溜まりと言う魔法は、まぁ簡単に言うと血液の水溜まりを発生させて底を媒介に魔法を放てるという魔法で、それで次の魔法は、血痕と言いその魔法の効果は血液でマークして、ある程度の距離は終えると言う効果でどちらも普通に強いと思っている。そして最後の血球は、私の周囲に血液の球を出す魔法で、この血球から血液刀等を発生させるもので、水流魔法でも最も最初に覚える簡単な魔法で取り合えず作ってみたと言う感じだ。
それでそろそろひと段落下から今度は進化の方に行ってみようと先ずは当然のように進化の部分を鑑定して、進化候補を出して見ると...。
下等吸血鬼・人一人を吸血した事で幼体を抜け抱した吸血鬼であり最もスタンダードな吸血鬼
幼体吸血鬼・未だ幼体の吸血鬼であり幼体として当然のごとく戦闘能力が低かったが下等幼体種から一定の強さを得たことで進化可能のレア進化先
「2つの選択肢がありますけど当然として下等吸血鬼は、幼体を抜け出し一定の戦闘能力はある...と言う幼体って戦闘能力低いんですか?」
私これでもかなり成長した方だと思うんですがマイナス補正が掛かってたんですかね?
そう考えながら下等幼体吸血鬼の説明を見てみると...
下等幼体吸血鬼・吸血鬼の幼体で尚且つ下等種である吸血鬼としては弱すぎる種族であり元々ゾンビなどから進化した種族がなる種族であり吸血鬼の特性上身体機能と身体能力に制限を掛ける未熟体のスキルは習得していないものの身体や魔力スキルの効果や成長や、肉体の回復や再生に一定の制限が掛けられている。
「あれでも私魔力関係や身体能力関係は結構伸びが良いんですけどなんでですかね?うんまだ下にもありますね説明」
だが真祖の場合は、殆どの幼体故に掛かる制限を一部無効にすることが出来る
「あぁ成程これの仕業ですかまあそうと決まれば幼体吸血鬼に進化一択ですね」
《<下等幼体吸血鬼>が<幼体吸血鬼>に進化します》
《スキル<吸血Lv2>が<吸血Lv3>に上昇しました》
《スキル<感染Lv1>が<感染Lv2>に上昇しました》
《スキル<体力微回復Lv4>が<体力回復Lv1>に上昇しました》
《スキル<微再生Lv1>が<再生Lv1>に上昇しました》
《スキル<体力回復Lv1>と<再生Lv1>を習得したことによりスキルポイントを2取得しました》
《進化によりスキルポイントを10取得しました》
《以上で進化を終了します》
そうして目が覚めて先ず鑑定してみると再生と体力回復に進化していたまぁこれまでも初めての対人戦で体力の問題がちょっと出てましたしこれからの事を考えるとこれで良いですね。
それに加えて下等幼体吸血鬼が思ったよりもきつい事が分かりましたね。なにせこれまでとは比べるまでもなく違う身体能力的な意味でも魔力効率的な意味でもそれに本当に魔法を手足の様に操れるあぁ本当に気持ちい多分これまではまだまだ吸血鬼とグールの間をさまよっていたんですかね?
《称号<下等幼体吸血鬼>が<幼体吸血鬼>に変化しました》
ふむふむまぁ効果は無いですしただの記念称号ですね。それじゃあ特訓を続けましょうかね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます