第57話 現実世界2
あれから車を10分程走らすと、見えてきたのは和風建築の家だった。
おじいちゃんは今年100歳になるとは思えないほどに元気で、若者文化も積極的に関わって最近では、ゲームも始めたとか言うのを聞いた気がする。
「お~お早う今日は何しに来たんだ?」
「おじいちゃんの誕生日でしょだからお祝いに来たよ」
先ず手始めに私が喋りだし父さんや母さんそれに兄や修也もそれぞれお祝いの言葉を掛ける。
「ありがとそれじゃあこんな処じゃ冷えるからさっさと上がって今婆さまに菓子とか用意させるからの」
「ありがとおじいちゃん」
恥ずかしい話だけど私は幼い事よりおじいちゃん子で、私たちは家が車で10分歩いても30分位で着くという近さから良く週末は、お世話になっていて、私はその中でもおじいちゃんに懐いたのだ。
そうして部屋に入ってソファに座りテレビを付けると丁度映像が映り込んできた。
その画面では私と兄がやってるゲームのCMだった。
「いいよな奈緒姉と忠兄は、今テレビに映ってるGrandWorldOnlineってゲーム当たったんだろ羨ましい~なぁなぁ俺にもやらせてくれよ」
そう弟が言ってきたが無理な相談だ、なにせこれはそれぞれ個人設定をしないとゲームを開始できないから他の人物がゲームをプレイと言うのは無理らしいからだ
「あのなぁ修也前にも言ったがそれは無理だと言ってるだろゲームの設計上他の人物がプレイすることは出来ないんだぞ」
そこでお兄は、正論パンチを修也に食らわせて修也もそれからはおとなしくなりおじいちゃんの誕生日会はすんなり始まった。
それから誕生日会は終わって私たちは家に帰ってきて早速ゲームの世界に入ることにした。
まぁそこで修也が色々文句を言っていたけれど私たちは無視する、あの年頃の言う事は聞き流す事が大切だ。
それからログインして直ぐに町に行く程に時間に駆られてるわけでも無し半死鬼の特訓の成果を確認することにした。
先ず平均的な近接型半死鬼のステータスはこの位に進化した。
名前 なし
種族 半死鬼
種族スキル
吸血Lv1
戦闘スキル
体力微回復Lv2.微再生Lv1.棍棒術Lv5.体術Lv2.回避Lv1
耐性スキル
陽光弱点Lv1
称号
<吸血鬼の眷属>
近接型は一昔前の魔力を与えた存在を超す程のスキルを伸ばしていて、回避のスキルと微再生のスキルを習得しているのが特徴だった。お次は魔法型のステータスを見てみようかな。
名前 なし
種族 半死鬼
種族スキル
吸血Lv1
戦闘スキル
体力微回復Lv1..棍棒術Lv1
魔法スキル
魔力感知Lv4.魔力操作Lv3.魔力微回復Lv1.無属魔法Lv5.火炎魔法Lv1
耐性スキル
陽光弱点Lv1
称号
<吸血鬼の眷属>
なるほど魔法型はとりあえず無属魔法をレベル5まで上げてそれからそれぞれ得意な属性に伸ばしていく方式での強化を図ってるのか、でも魔法型と比べるとやはり近接型の方が若干戦力が下がりますね。まぁ武器が棍棒しかなく私自身が揃えることが出来るほどの財力が...ありますね。
それに武器を作るような生産スキルは...錬金術に確かあったような気が、そうなるとやはり材料が足りないに落ち着くんですよね。
まぁ今嘆いていても仕方がないですし今は、これで納得しておきましょうかね。
それから暫く時間を潰していると約束の日没が近づき私は出かける支度を済ませて外出するが、ここで招かれざる客が来ることになる
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