第49話 ウルフバング

「主よお求めの物はこれでしょうか」


「ええありがとうサラス貴方は本当に優秀ね」


「それでこの毛髪で何をするおつもりでしょうか?」


「今からするのは、敵を殺すだけよ」


「了解しました」




大賢者アルフその名を今日だけで2回耳にした。最初は大陸間の転移魔法陣の設置そして、今度は情報交換陣ここまでくれば分かります。大賢者アルフは、あの世界で過去に実在した人物であるという事が。


だけどだとすると征服帝イスカルスの話も実際に起こってそうですね。それはそうと後どれくらいですかね。


そう考えて時間を確認してみると後もうちょっとだからそれまではやる気持ちを抑えて、ログインする。


「ここは、迷宮?」


気が付くと迷宮にログインしていた。


まぁいいでしょうたしかあれは、ゲーム世界で今日町の外に来るらしいですし一先ず行きましょうかね。


「来ましたね」


「主様今日はお早いですね。

時間までまだあるでしょう?」


「ああそうだ...

が事情が変わった。

今私が町に入ることは出来なくなった。」


「それはまたどうして」


「昨日私に向かって来た攻撃、それは私に対して謎のダメージを引き起こしたそれを警戒している故に町での諜報活動・商売などは、これまで以上にお前に任せることになる」


「はいそれで次は何時、来ればいいでしょうか?」


「それについては、とりあえず7日後に来い今の私には情報の交換などを可能にする方法は無い」


「分かりました。

それと店舗の件ですが土地の精査は終了しました。

後は金を用意するだけですが頭金だけなら後もう少しで何とかなりそうです。」


「おや案外早いものですね」


「ええまぁと言っても路地裏で、尚且つスラム街に近い場所ですので危険はありますが」


「うん?スラム街に拠点を構える手段は無いのか?」


「それはだめですよ、ここ最近スラム街は結構物騒になっておりましてね何でも下隧道外街の連中の地上侵攻の懸け橋になってるらしいです」


「侵攻への懸け橋?」


「はい下水道街は一応3つの組織が睨みあって牽制してるんですが最近シームルズが押されてきてそこからどんどんウルフバングの連中が暴れて近々地上侵攻してこの街を支配しようというのが出てきたらしくて、今スラム街はウルフバングの連中の巣窟になってるんですよ」


なんと、でもたしかタートルナルが睨みをきかせてるらしいがどうして...?


「タートルナルはどうなりましたか?」


「タートルナルは一応力自体はまだ残っていて、でも今は地上侵攻を抑えるので手一杯と聞きました。」


「そうか帰っていい、後は7日後に」


そう言い残して私は迷宮に帰っていった。

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