第48話 認識外の敗北

あれから魔力と体力は全く回復せずに5日経って、私は今日も回復役を人間...ベルと言う名前の眷属に渡して売上を貯金させている。


今は売り上げはベルの生活費を除き全て試させて店を出そうと考えている、まぁいずれはこの街を迷宮ごと滅ぼして、悪逆なる神への魔力供給の足しにしようと考えているがやはり人間は、数が侮れないなにせ今の私に陣営は戦える者をすべて招集して、半死鬼約150体程しかおらずそれも戦力が整っていない烏合の衆と言うのが適切な程の弱い陣営だ。


これでは、この街を滅ぼしたとして到底世界に喧嘩を売れるような戦力ではなく情報も全く無いこんな感じだからその足掛けとして商人をやろうと思っている。


この世界はまさに中世っぽい時代と言うのが正しいが実際の中世より発展していて、現在に迫る程料理などの技術が発展している。


どうやらベルから話を聞く限り大昔に大賢者アルフと言う人物が非常に高度な空間魔法を使って色々な大陸を繋げて、征服帝イスカルスが世界を一度征服して、輸送能力を底上げした過去があり、実在の中世よりもはるかに発展しているらしい。


それについて、戦争などはどうしているのかと聞いたら、ベルは、なんでも大賢者アルフは、それを予測していたのか何らかの方法で戦争などの争い関係で使われないようにしたらしい。


時間がかなり経ったからか方法については、全く後世に伝わってないらしいがその大賢者アルフと言う人物は他にも色々残してそれは賢者の遺物として見つけるだけで、一生金に困ることは無いとまで言われてるらしい。


それから夜になりまぁ新たに本を見てみようかなと夜の街に侵入したときの事だった。


突如地面から膨大な魔力が通りその次の瞬間何らかの魔法が、発動したのか私は倒れてしまった。


目が焼ける痛い苦しい


そう感じるしかなかった。私の目に入ってきた膨大な魔力が私の目を焼いたのだ。


その次の瞬間には私は立っている事が出来なくなり倒れてしまった。


目が再生できない...上下左右も分からない...何が起こっている?


分からねば理解せねばこの焼け落ちた目で少しでも記録しろこの解析不能の魔法を対策せねば...


それから目が覚めたら私の目に入ってきたのは現実の世界だった。


「私は...一体何を?

たしか目が焼かれて上下左右が分からなくなって倒れたまでは理解できるけどそれ以上が分からない」


とりあえずログインしてから考えようとゴーグルを再度つけてみるがログイン制限として1時間ログインできなくなっていた。


これは、本当になんで?


そう考えながら私はお兄に話してみる事にする。


「あーそれは、分からんけどもしかしたら特殊なスキルを使われたんじゃね」


「特殊なスキル?」


「ああまぁスキルを極めた先にあるかもしれないスキルって話しか知らないがそれら全ては他のスキルとは比べ物にならないほど強い力を持つんだとよ」


「そんなスキルがあるんだ」


これは情報収集に力を入れないと吸血鬼特攻的なスキルが存在するかもしれないな


「ああだけどそんな特殊な状況に陥ったって情報交換陣に書き込むぞ」


「情報交換陣?」


「あれお前もしかして協会に行ってないのか」


「うんちょっと特殊な状況でギルドに行くことが出来なくてそれ知らない」


「まぁそれなら仕方ないか異業種的なんだろなら仕方ないか。

それで情報交換陣ってのは大賢者アルフって人物が情報を円滑に交換するために作り出した物らしくてそれを俺らが使ってるって言う設定の掲示板だどうだ分かったか」


「あうんありがとそれじゃそれと私の事をぼかすなら良いよ」


「おうよそれじゃあ楽しめよ」


その情報を聞いて私は直ぐに部屋に帰った。大賢者アルフの情報を得られかも知れないけど今は、少し静かに情報を精査したいと思ったからだ。

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